両生綱とは? わかりやすく解説

両生類

(両生綱 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/27 23:35 UTC 版)

両生類(りょうせいるい)とは、脊椎動物亜門両生綱 (Amphibia) に属する動物の総称である。


注釈

  1. ^ メキシコジムグリガエルなど乾燥地帯に生息する種類もいるが、これも湿った地中に住むもので繁殖も雨季の水たまりを利用するなど、結局は水に依存している。
  2. ^ なお鰓呼吸をする幼体でも心臓の構造はそのままであり、1心房1心室の普通の魚類(魚類でも肺魚類は2心房1心室で心房中隔の構造は有尾類に近い構造をしている)とは異なる。
  3. ^ アンモニアは尿素より有毒なので溜めておけず、薄い状態で排出する必要がある(=同じ量の窒素分を捨てるのに大量の水がいる)。
  4. ^ 単位及び普通のカエルの属名が不詳なのは原文ママ。
  5. ^ 魚類でも肺魚類やポリプテルス類の幼魚は例外的に外鰓を持つ
  6. ^ このグループも幼生期には肺の原器があるので二次的に肺が退化したと推測されている。
  7. ^ アカガエル科のウシガエルRana catesbeianaリオグランデヒョウガエルRana barlandieriミナミヒョウガエルRana sphenocephala、スキッパーガエルEuphlyctis cyanophlyctis。アマガエル科のコーラスガエルPseudacris triseriata、ピパ科のアフリカツメガエルXenopus laevisコンゴツメガエルHymenochirus boettgeri。スキアシガエル科のプレーンスキアシガエルScaphiopus bombifrons。の8種類は2002年時点で田中邦明が文献で幼体時の肺呼吸の報告を確認済み。

出典

  1. ^ 長谷川政美、『系統樹をさかのぼって見えてくる進化の歴史』p126、2014年10月25日、ベレ出版、ISBN 978-4-86064-410-9
  2. ^ 新撰理科書 2上 訂2版』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  3. ^ 新撰普通動物学 訂正増補3版』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  4. ^ 代表・内田亨「脊椎動物とはどんなものか」、『原色現代科学大事典 5-動物II』、株式会社学習研究社、昭和43年、P7図4。
  5. ^ 荒木忠雄「4-生命の保持」『原色現代科学大事典 7-生命』吉川秀男・西沢一俊代表、株式会社学習研究社、昭和44年、P385図3「両生類のらせん弁」
  6. ^ 【質問】両生類の幼生の血液循環のしくみについて日本動物学会一般向けページ、「動物学会 Q&A ~高等学校の先生方へ~」2014.2.23掲載。
  7. ^ 松井正文、『両生類の進化』p3、東京大学出版会、1996年
  8. ^ a b 内山実, 今野紀文, 兵藤晋、「尿素を利用する体液調節:その比較生物学, 比較内分泌学」 2009年 35巻 134号 p.175-189, doi:10.5983/nl2008jsce.35.175, 日本比較内分泌学会
  9. ^ 荒木忠雄「4-生命の保持」『原色現代科学大事典 7-生命』吉川秀男・西沢一俊代表、株式会社学習研究社、昭和44年、P397表1「後生動物の窒素排出物の組成」
  10. ^ 『原色現代科学大事典 5動物II』、宮地伝三郎(責任編集者)、株式会社学習研究社、昭和43年(1968年)、p.163・181。
  11. ^ (田中2002)p.4
  12. ^ (田中2002)p.3-4
  13. ^ 『原色現代科学大事典 5動物II』、宮地伝三郎(責任編集者)、株式会社学習研究社、昭和43年(1968年)、p.181。
  14. ^ ロナルド・ルイス・ボネウィッツ著、青木正博訳『ROCK and GEM 岩石と宝石の大図鑑』誠文堂新光社 2007年 349ページ
  15. ^ (田中2002)p.5
  16. ^ Schoch, Rainer R.; Werneburg, Ralf; Voigt, Sebastian (2020). “A Triassic stem-salamander from Kyrgyzstan and the origin of salamanders”. Proceedings of the National Academy of Sciences 117 (21): 11584–11588. doi:10.1073/pnas.2001424117. PMC 7261083. PMID 32393623. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7261083/. 
  17. ^ Pardo, Jason D.; Small, Bryan J.; Huttenlocker, Adam K. (2017-07-03). “Stem caecilian from the Triassic of Colorado sheds light on the origins of Lissamphibia” (英語). Proceedings of the National Academy of Sciences 114 (27): E5389–E5395. doi:10.1073/pnas.1706752114. ISSN 0027-8424. PMID 28630337. http://www.pnas.org/content/114/27/E5389. 


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両生綱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 05:06 UTC 版)

オーストラリア区」の記事における「両生綱」の解説

現生両生類では無尾目のみが分布する。本区の固有科としてカメガエル科挙げられるアマガエル科はアメガエル亜科分布しアマガエル科は主に北アメリカ大陸南アメリカ大陸多く分布する事からゴンドワナ大陸由来する考えられている。他大陸および隣接する東洋区多く分布するアオガエル科ヒキガエル科は自然分布せず、アカガエル科もほとんど分布していない。 有尾目無足目分布しない。

※この「両生綱」の解説は、「オーストラリア区」の解説の一部です。
「両生綱」を含む「オーストラリア区」の記事については、「オーストラリア区」の概要を参照ください。

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