下咽頭
下咽頭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 04:01 UTC 版)
最下部の下咽頭(hypopharynx)は咽頭喉頭部(laryngopharynx)ともいい、喉頭の後方から両側方にかけて存在する腔で、ここから気道より分かれた消化管となる。炎症が慢性化しやすい部分である。また、大人の場合、舌根にある舌扁桃の増殖が加わって違和感がさらにひどくなる。 ここにも悪性腫瘍ができやすく、喉頭の癌と区別しにくいことが多い。 また、ここは下咽頭痛のほか、嚥下障害などを訴える部分であり、魚骨などの異物のひっかかりやすい場所でもある。 最近は少なくなったが、咽頭結核もみられることがある。これは、たいてい肺結核から二次的に感染したもので、咽頭痛、嚥下痛、微熱、喉の違和感、嚥下困難などを訴えるものであり、咽頭粘膜あるいは軟口蓋に粟粒(ぞくりゅう)状発疹か、潰瘍が見られる。 なお、昔多かった咽頭梅毒は、現在ではほとんどみられなくなった。代わりに、オーラルセックスによる性感染症(STD)としては淋菌性咽頭炎などが増加傾向にある。
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