上毛電気鉄道300型電車とは? わかりやすく解説

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上毛電気鉄道300型電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 01:14 UTC 版)

上毛電気鉄道300型電車(じょうもうでんきてつどう300がたでんしゃ)は、かつて上毛電気鉄道に在籍していた通勤形電車東武鉄道3000系1989年平成元年)から翌1990年(平成2年)にかけて譲り受けたものである。


注釈

  1. ^ 台車統一後の車番。後述の通り、竣工当初は装備している台車の違いによって320番台・330番台・350番台にそれぞれ区分されていた。
  2. ^ 24両のうち、中間電動車モハ3321・3327および付随車サハ3221・3227の4両は当初より部品確保目的で譲り受けたものであった。モハ3101・クハ3401の2両は一旦デハ311・クハ331として入籍したものの、直後に屋根の腐食が発見されたため、状態不良が判明し急遽モハ3127・クハ3427を譲り受けて差し替え、モハ3101・クハ3401は部品取り車とされた。上毛311編成の竣工日(1989年7月19日)と種車である東武3127編成の除籍日(1990年3月20日)に矛盾が生じているのはこのためである。
  3. ^ その一方、機関車の譲渡は頻繁に行われており、蒸気機関車が各地の専用鉄道に、電気機関車は三岐鉄道近江鉄道栗原電鉄への譲渡実績がある。
  4. ^ 軌道線車両では日光軌道線100形が1968年に岡山電気軌道へ譲渡されており、こちらは2019年現在も一部が現役で運行されている。また、6050系会津鉄道野岩鉄道向け新造車は書類上、東武鉄道から譲渡された扱いになっている。
  5. ^ そのため、編成によっては優先席の数が異なっていた。これは種車である東武3000系の6両固定編成における優先席が両先頭車に設置されていたことに起因し、元6両固定編成の先頭車であった312・315編成がそれに該当する。
  6. ^ 上毛電気鉄道は赤城駅東武桐生線と接続しており、東武在籍当時の塗装のままでは誤乗車を招く恐れがあることから、それを防止する目的も込められていた。
  7. ^ この塗装は300型に留まらず、赤帯を省略したものが戦前製のデハ101にも一時施されたほか、フィヨルドグリーンは後継形式の700型にも部分的に受け継がれた。更には駅建物の塗装などにも用いられるなど採用域が広がり、1990年代以降の上毛電鉄における一種の企業イメージカラーとなっている。
  8. ^ 住友金属工業製鋳鋼組立型釣り合い梁式台車。東武形式はTRS-26。
  9. ^ 汽車製造製帯鋼リベット組立型釣り合い梁式台車。東武形式はTRK-27。
  10. ^ ただし東武在籍当時は前照灯ケースも車体同様塗り分けられていたのに対し、上毛では白一色とされた点が異なる。
  11. ^ 広告主は編成ごとに異なっていた。
  12. ^ 東武3050系を含む3000系列全車は旧式の運行番号表示幕兼種別表示幕を装備しており、0から9の数字を1列ずつ違えて3列表示することが可能であった。
  13. ^ 312編成のみは白帯も省略し、かつ赤帯の太さが他編成よりも太めであったが、後年他編成と統一された。
  14. ^ 車体の経年こそ30年程度であったものの、種車である東武3000系は主に昭和初期に製造された旧型車(モハ3210形等)の車体更新車であり、走行機器の経年は最大で約70年に達していた。

出典

  1. ^ a b 楠居利彦、2006、「新・大手私鉄のOBたち Part1」、『鉄道ファン』46巻8号(544)、交友社 p. 121
  2. ^ 交友社鉄道ファン』1995年7月号 通巻411号 p.162


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