上咽頭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 04:01 UTC 版)
鼻腔に続く口蓋のレベルより上の部分を上咽頭(epipharynx)、鼻咽腔(びいんこう/びいんくう)、あるいは咽頭鼻腔部(nasopharynx)と呼ぶ。呼吸器(上気道)の一部を構成している。ここには中耳腔(ちゅうじこう/ちゅうじくう)に通じる耳管の開口部がある。 子どもの場合、ここにアデノイド(Adenoid)があり、アデノイドが増殖すると耳管を圧迫して狭窄(きょうさく)を起こして難聴の原因となる。 また風邪などで鼻炎、扁桃炎に引き続いて上咽頭炎を起こすと、炎症が耳管や中耳に波及して中耳炎を起こす。 ここにできる腫瘍には、上咽頭癌や肉腫があるが、これは中国南東岸一帯、台湾、香港、シンガポールの中国人に多く見られる。
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