三管領家とは? わかりやすく解説

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管領

(三管領家 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/27 10:00 UTC 版)

管領(かんれい)は、室町幕府において将軍に次ぐ最高の役職。将軍を補佐して幕政を統轄した。また、幕臣の筆頭として、足利将軍家における重要な儀式(元服・就任・任官関係)に参列して行事を執り行った。足利氏家宰である執事の後継である。管領職に就任することができる家格である三管領家(さんかんれいけ)についても本項で解説を行う。


注釈

  1. ^ 「応安元年四月十日付春屋妙葩書状」(『南北朝遺文 関東編』3465号)。なお、差出人である春屋妙葩は将軍義満に近く後に初代の僧録に任ぜられ、相手先の二階堂行春(駿河入道)は鎌倉府の要職である政所執事を務めるなど鎌倉府の重鎮であり、内容も管領(上杉憲顕)が行うべき施行状発給の業務を中央の執事(細川頼之)が代行した越権に関する釈明である。
  2. ^ 御前沙汰において訴状の受付を担当する賦奉行は管領の被官が任じられており、実質的には管領の職務であった。義政は将軍在任時からを賦奉行の代わりに幕府の奉行人に行わせるなど御前沙汰における管領の影響力削減に努めていた。

出典

  1. ^ 亀田、P215、P293 - P295
  2. ^ 亀田、P296 - P298
  3. ^ 亀田、P215 - P217、P294
  4. ^ 亀田、P219 - P222、P408 - P409
  5. ^ 浜口、P110。
  6. ^ 桜井、P30 - P31、P57 - P58、P114 - P115、P154 - P160、吉田、P206 - P231。
  7. ^ 吉田、P270 - P285。
  8. ^ 桜井、P172 - P177、P268 - P285、石田、P46 - P75、P78 - P96、P102 - P111。
  9. ^ 桜井、P289 - P303、石田、P135 - P141、吉田、P320 - P326、P335 - P342。
  10. ^ 浜口誠至「戦国期管領の政治的位置」戦国史研究会 編『戦国期政治史論集 西国編』(岩田書院、2017年) ISBN 978-4-86602-013-6 P193-194
  11. ^ 木下昌規「応仁・文明の乱期室町幕府の政務体制における一考察」(『大正大学大学院研究論集』33号、2009年/改題所収:「応仁・文明の乱期における室町幕府と日野勝光」木下『戦国期足利将軍家の権力構造』岩田書院、2014年 ISBN 978-4-87294-875-2
  12. ^ (西島太郎「中世後期の在地領主研究」(中世後期研究会 編『室町・戦国期研究を読みなおす』(思文閣出版、2007年) ISBN 978-4-7842-1371-9)。
  13. ^ 浜口誠至「戦国期管領の政治的位置」戦国史研究会 編『戦国期政治史論集 西国編』(岩田書院、2017年) ISBN 978-4-86602-013-6 P184-185
  14. ^ 浜口誠至「戦国期管領の政治的位置」戦国史研究会 編『戦国期政治史論集 西国編』(岩田書院、2017年) ISBN 978-4-86602-013-6 P183-187
  15. ^ 浜口、P112 - P116、P280 - P282。
  16. ^ 木下昌規「戦国期足利将軍家の任官と天皇―足利義晴の譲位と右大将任官を中心に―」(初出:『日本歴史』793号(2014年)/所収:木下昌規 編著『シリーズ・室町幕府の研究 第三巻 足利義晴』(戒光祥出版、2017年)ISBN 978-4-86403-253-7) P285 - 287
  17. ^ 斯波義将の4度目の在任に関しては、『国史大辞典』で「管領」の項目を担当した百瀬今朝雄が後に「任命されたのは義淳であったが幼少であったため、実際の政務を義将が代行したもの」であって義将の任命は事実の誤認であるため、在任一覧表も訂正の必要があると発言している(百瀬『弘安書札礼の研究』(東京大学出版会、1994年)P271-273・277-278.)。
  18. ^ 浜口誠至「戦国期管領の政治的位置」戦国史研究会 編『戦国期政治史論集 西国編』(岩田書院、2017年) ISBN 978-4-86602-013-6 P184-185「表2」


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