一念

デジタル大辞泉

いち‐ねん【一念】

読み方：いちねん

１ ひたすら心に深く思いこむこと。また、その心。「親の—が通じる」

２ ふと思うこと。

「—なりとも悔ゆる心を発(おこ)すべきなり」〈発心集・五〉

３ 仏語。

㋐非常に短い時間。瞬間。

「ただ今の—、空しく過ぐる事を」〈徒然・一〇八〉

㋑一度の念仏。仏の救済を信じて唱えた一声の念仏。

「臨終の—は百年の業に勝る」〈往生要集・中〉

短編小説作品名辞典

一念

作者徳田秋声

収載図書徳田秋声全集 第2巻 雲のゆくへ・後の恋
出版社八木書店
刊行年月1999.7

一念

作者森銑三

収載図書新編 物いう小箱
出版社講談社
刊行年月2005.3
シリーズ名講談社文芸文庫

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「一念」の例文・使い方・用例・文例

• 息子の誕生が彼を怠惰な生活から一念発起させることになった
• 45 歳の時, 彼は一念発起して剃髪し仏門に入った.
• こけの一念.
• 一念こめて祈る
• 女の一念岩をも通す
• 一念天に通ず
• 一念が届く
• こわいこわいの一念で逃げた
• 至誠天に通ず、一念天に通ず、赤誠天に勝つ
• 怖い怖いの一念で夢中で駈け出した
• 僕の一念が天に通じた
• 一念込めて祈った
• 初一念を貫く
• 一念天を動かす
• 一念込めて放った矢が石に立った例しもある
• 一念を二分した,その前の方の瞬間
• 一念を二分した,その前の方の瞬間の思い