ワールドラリーカー
WRカーと略されることが多い。本来は4WDターボカーを市販車にもたない自動車メーカーがWRCに参戦できるように1997年から設定されたカテゴリー。グループAの派生的な車種として位置づけられているが、FWDのノンターボカーを4WDターボに改造できるうえ、リヤサスペンションの改造を認めるなど改造範囲はグループAよりはるかに広い。そのため4WDターボを市販車にもつ自動車メーカーも戦闘力向上を狙って、グループAからWRカーにマシンを変更し、その結果、現在のWRCの主力カテゴリーとなっている。ベース車両は年間2万5000台以上生産される市販乗用車。
ワールドラリーカー
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ワールドラリーカー (World Rally Car) とは、FIA世界ラリー選手権(WRC)の総合優勝を争ったラリーカーの規定。通称はWRカー。
注釈
- ^ a b 後に他のメーカーにも認可されることになる
- ^ この手法は後にシュコダもファビアWRCで真似することになる
- ^ TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ、現TGR-E)でカローラの初期草案に関わった後にプジョーへ移籍。プジョー撤退後はスズキ、ヒョンデのWRC活動に関わった
- ^ ラリーGBではプジョーのマルコ・マルティンのコドライバーであったマイケル・パークが事故死したが、この時ローブはこのイベントでチャンピオンを確定することをよしとせず、わざと3位になっている。この出来事がなければ年間11勝であった。その後ローブは2008年にシーズン11勝を達成している
- ^ WRカー規定はエンジンの傾斜配置が可能だが、水平対向ではその規則の恩恵は受けられず、加えて補機類も上に通す都合上低重心化が難しかった
- ^ フラットボトム形状のアンダーガードをFIAに「空力付加物ではない」と認めさせ、ダウンフォースを高めた。またエンジンの低重心化も従来以上のものであった
- ^ ベース車の全長が4,200 mm以上の場合。全長4,000mmまでの場合は車幅1,770mmまで
- ^ 2.0 LのNAエンジンと共通の駆動系部品により、安価に4WDの競技車両を製作できる規定。戦闘力はグループN4相当を想定していたが、実際にはN4の速さを大きく上回った
- ^ ドライバーとコ・ドライバーを含めた総重量は1,350 kg。
出典
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- 1 ワールドラリーカーとは
- 2 ワールドラリーカーの概要
- 3 概要
- 4 関連項目
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