リーナス・トーバルズ
リーナス・トーバルズとは、フィンランドのプログラマーである。「Linux」カーネルを開発したことで知られている。それがヘルシンキ大学在学中(1991年)であったという早熟さも有名である。1969年12月28日、フィンランドの首都のヘルシンキ生まれ。
1988年、リーナス・トーバルズはヘルシンキ大学に入学し、コンピュータ科学を専攻した。1990年にUNIXとC言語を学び、UNIXをベースとした独自のOSの製作にとりかかった。翌1991年10月、Linux 0.02としてインターネット上で一般に公開されると、これが大きな反響を呼ぶこととなった。
1992年、CD-ROMの形でディストリビューションが登場し、先進的ユーザーの間で一大潮流が巻き起こる。1994年にはバージョン1.0が公開され、広く存在が知られるようになった。1996年にはバージョン2.0が公開され、抜群の安定性と無償で入手できることから、UNIXに代わるサーバーOSとして広く普及していった。その後、ディストリビューションを扱うメーカーが数多く登場し、商用OSとしてビジネスの世界にも広がってゆく。
1997年、リーナス・トーバルズはヘルシンキ大学の研究員を退き、米国へ移住、シリコンバレーにある半導体メーカーのトランスメタ社にプログラマーとして勤務するようになった。2003年6月、トランスメタ社からOSDLへ移籍し、OSDL特別研究員(フェロー)として活動している。
なおリーナス・トーバルズは、米国タイム誌で2000年に実施された「今年の100人」の投票では、トーバルズが第17位に選出されており、2001年には、リチャード・ストールマン、坂村健とともに武田賞を受賞している。2004年には、タイム誌の「世界中で最も影響力のある人物」の一人に挙げられ、2005年には米国ビジネスウィーク誌の「最も優秀な経営者」の一人に選出された。
リーナス・トーバルズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/01 07:53 UTC 版)
リーナス・ベネディクト・トーバルズ(Linus Benedict Torvalds、1969年12月28日 - 、 [ˈliːnɵs ˈtuːrvalds] )はフィンランド、ヘルシンキ出身のアメリカ合衆国のプログラマ。Linuxカーネルを開発し、1991年に一般に公開した。その後も、公式のLinuxカーネルの最終的な調整役(もしくは「優しい終身の独裁者」)を務める。
- ^ “Linux Online - Linus Torvalds Bio”. Linux.org. 2004年6月26日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年3月13日閲覧。
- ^ 参考文献参照
- ^ Torvalds pans Apple with 'utter crap' putdown
- ^ グリン ムーディ 著、小山祐司(監訳者)、宮崎裕子(翻訳者)、真藤由香(翻訳者) 訳 『ソースコードの反逆―Linux開発の軌跡とオープンソース革命』株式会社アスキー、2002年6月11日、48頁。ISBN 4-7561-4100-5。
- ^ http://www.time.com/time/time100/poc/century.html
- ^ “リーナス・トーバルズ:「ギークの王様」は3児の父に(その4)”. WIRED.jp (2012年3月29日). 2022年6月18日閲覧。
- ^ http://www.businessweek.com/magazine/toc/05_02/B39150502manager.htm
- ^ http://www.time.com/time/europe/hero2006/torvalds.html
- 1 リーナス・トーバルズとは
- 2 リーナス・トーバルズの概要
- 3 Linuxの開発
- 4 社会的な認知
- 5 外部リンク
固有名詞の分類
コンピュータに関する人物 | ジョン・バッカス ビル・アトキンソン リーナス・トーバルズ ジョン・モークリー まつもとゆきひろ |
ソフトウェア作家 | ジョン・D・カーマック エリック・オールマン リーナス・トーバルズ ボブ・フランクストン 藤川真一 |
- リーナス=トーバルズのページへのリンク