リポソーマルドキソルビシン
【概要】 商品名はドキシル。Ortho Biotech Products社。アントラサイクリン系の静注抗癌剤、ドキソルビシンをリポソームに封入したもの。半減期を延長させ、全身性の毒性を減らし、有効性を高めようとする工夫。脂質親和性が高いため、血中濃度以上にマクロファージなど組織によって選択的に取りこまれる。
【詳しく】 ドキシルはカポジ肉腫の治療に使用されて効果を上げている。20mg/m2を静注する。ブレオマイシン、ビンクリスチンと併用(DBV)することもある。副作用には口内炎、脱毛、悪心そして血液毒性。日本では2006年3月現在、未発売のため、エイズ治療薬研究班から入手する。
リポソーマルドキソルビシン
【原文】liposomal doxorubicin
ドキソルビシンという抗がん剤の特殊なもので、通常のドキソルビシンより副作用が少なく、高い効果が得られる。卵巣がん、乳がん、カポジ肉腫、その他のがんに対する治療薬として研究されている。抗腫瘍薬という種類の薬物である。「pegylated liposomal doxorubicin(ペグ化リポソーマルドキソルビシン)」、「doxorubicin hydrochloride pegylated liposomes(ペグ化リポソーム塩酸ドキソルビシン)」、「caelyx」、「doxil(ドキシル)」とも呼ばれる。
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