リウマチ性多発筋痛症
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リウマチ性多発筋痛症(リウマチせい・たはつきんつうしょう、英 polymyalgia rheumatica; PMR)とは、リウマチ関連疾患の1つで、55歳以上の成人に発症する。性別により差があり、女性2に対し男性1の比律[1]。
- ^ a b c d e f リウマチ性多発筋痛症 MSDマニュアル プロフェッショナル版
- ^ a b c d イヤーノート 2015: 内科・外科編 メディック・メディア ISBN 978-4896325102
- ^ a b 佐野統、「リウマチ性多発筋痛症」 日本内科学会雑誌 2007 年 96 巻 10 号 p. 2214-2219, doi:10.2169/naika.96.2214
- ^ 寺井千尋, リウマチ性多発筋痛症、巨細胞性動脈炎. Medical Practice (1994) 11:531
- ^ Ann Rheum Dis 2014 Oct; 73:1769.
- ^ Dasgupta B, et al. 2012 provisional classification criteria for polymyalgia rheumatica: a European League Against Rheumatism/American College of Rheumatology collaborative initiative. Ann Rheum Dis 2012;71(4):484-92.
- ^ Hancock AT et al. Risk of vascular events in patients with polymyalgia rheumatica. CMAJ 2014 Jul 28; [e-pub ahead of print]. doi:10.1503/cmaj.140266
- ^ Weigand S, et al. J Rheumatol. 2014;41(4):730-734.
- 1 リウマチ性多発筋痛症とは
- 2 リウマチ性多発筋痛症の概要
- 3 検査
リウマチ性多発筋痛症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:45 UTC 版)
高齢者で頚部、肩、腰部の症状が特徴的である。巨細胞性動脈炎の合併は日本では稀である。
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リウマチ性多発筋痛症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:45 UTC 版)
関節炎の鑑別としてリウマチ性多発筋痛症(PMR)は非常に重要である。筋肉や関節の疼痛に発熱、倦怠感、食欲低下があればリウマチ性多発筋痛症を疑うことができる。この疾患の特徴は年齢と疼痛範囲にある。リウマチ性多発筋痛症は50歳以上で生じる疾患である。50歳未満ではほぼ除外でき、60歳未満でも稀で、65歳以上がほとんどである。リウマチ性多発筋痛症の痛みは股関節、腰痛、高頚部痛、肩関節周囲痛で起こる。滑液包炎との関連がしめされている。具体的には股関節痛では転子部滑液包炎や恥腸滑液包炎、坐骨結節部滑液包炎が関与する。腰痛では腰椎棘突起間滑液包炎が関与する。後頚部痛では頚椎棘突起間滑液包炎が関与する。肩関節周囲痛では肩峰下滑液包炎や三角筋下滑液包炎が関与する。「肩こりがひどい」、「肩が上がらず着替えができない」、「背中に板がはいっているよう」、「寝返りがうてない」、「首が痛い」という主訴で受診することが多い。高齢者で訴えるのが苦手なヒトでは「元気がない」、「全部痛い」、「熱がある」、「だるい」という主訴になる。 診断 PMRの15%に巨細胞性動脈炎を合併する。また巨細胞性動脈炎の50%にPMRを合併する。重要な鑑別疾患に感染性心内膜炎がある。歯科治療歴や外傷歴を確認し、口腔内や眼瞼の点状出血、爪の線状出血、手の点状出血、心雑音を確認する。また高齢発症関節リウマチ、痛風、偽痛風、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、多発性骨髄腫も重要な鑑別になる。CRP、ESR高値が特徴的である。しかしESRはリウマチ性多発筋痛症の5%で正常値をとる。またESR1時間値で100mm以上の場合は巨細胞性動脈炎や悪性腫瘍を疑う。超音波検査では滑液包炎が確認できる。 治療 プレドニン換算で12.5〜25mg/dayで治療開始する。症状を基準に調整し4〜8週間以内に10mg/dayで維持するのが目標である。10mg/day以下では再燃をすることが多く1ヶ月で1mgを目標にゆっくりと減量する。1年以上をかけてゆっくりと中止を目標にする。1年でPSLを中止できるのは10〜20%にすぎない。再発時は再発前の投与量にもどし、4〜8週間かけて緩徐に再発時の量まで減量する。再発例や長期治療れkではメソトレキセートやTNF阻害薬が検討される。
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