ヤナガワ牧場
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有限会社ヤナガワ牧場(ヤナガワぼくじょう)は、北海道沙流郡日高町(旧門別町)にある競走馬(サラブレッド)の生産などを行う牧場。代表的な生産馬はサンライズバッカス、コパノリッキー、キタサンブラックなど。梁川正雄が創業し、北西牧場で牧場長を務めた長男・梁川正克が発展させた。創業者の孫で正克の長男である梁川正晋が三代目社長を務める。創業は北海道平取町で、本場を門別町へ移転。分場として国分農場を使用しており、国分農場で夜間放牧を行っている。
注釈
- ^ a b 梁川正晋(やながわ まさひろ)は1970年(昭和45年)生まれ[10][18]。麻布大学卒業後は「早来町の社台ファーム」やアメリカ、アイルランドなどで修業[8]。ヤナガワ牧場に舞い戻った後は父・正克とともに牧場経営に参画していた[10][19]。北西牧場で育った正晋は北島三郎とも度々会っていた[11]。
- ^ 梁川正雄は1914年(大正3年)生まれで、日高軽種馬農業協同組合の獣医師として活躍した[3][4]。馬産地に直腸検査をいち早く導入した立役者であり、農協の退職金を当てにしてヤナガワ牧場を開業した[3][4]。
- ^ 北西牧場は2009年(平成21年)に「ウエスタンファーム」に改名しており、所在地は北海道日高郡新ひだか町[7]。(西川幸男や西川賢も参照)
- ^ プライドキムは2004年に兵庫ジュニアグランプリを制し[16]、ヤナガワ牧場の生産馬がダートグレード競走で初勝利を挙げた[要出典]。
- ^ 昼夜問わず放牧することは、2000年代の日高地方では導入に否定的だった[21]。しかし続々採用されて、この頃になると広く普及するようになっていた[21]。
- ^ 2012年に生産された牡馬の中では、後のアレスバローズである「タイセイエトワールの2012」が1番、後のキタサンブラックである「シュガーハートの2012」が2番目の評価を与えられていた[25]。
- ^ しかし小林は「強いときはものすごく強いのに、一転して続けて惨敗したりする」といい[42]、「コパノリッキーでGIの1番人気でぶっ飛ぶのを何回か経験していますけれど、そのあとみんなと顔を合わせるのがつらくてね…。」と術懐している[43]。
- ^ 北島は騎手の加賀武見から目利きするには馬の眼を見るべきであると教え諭されていた[48]。
出典
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- ^ 平成24年度 引退名馬繋養展示 助成対象馬一覧 - ウェイバックマシン(2013年1月11日アーカイブ分)
- 1 ヤナガワ牧場とは
- 2 ヤナガワ牧場の概要
- 3 生産馬の購入者とエピソード
- 4 生産馬・所有馬
- 5 脚注
固有名詞の分類
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