モン・クメール語派とは? わかりやすく解説

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モン・クメール語派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 05:07 UTC 版)

モン・クメール語派インドシナ半島とその周辺で用いられる一群の言語である。人口の多いものではベトナム語クメール語モン語などがあるが、これ以外は少数民族の言語である。この地方に現在多いタイ・カダイ語族シナ・チベット語族よりも古くから用いられていた語群と考えられ、インドのムンダ語派とともにオーストロアジア語族を構成するとされる。しかしこの語派分類は近年再検討され、モン・クメール語派の範囲を狭めたり(Diffloth 2005)、完全に解体してムンダ語派と一緒にしたり(Peiros (1998)[1])する意見もある(オーストロアジア語族#下位分類も参照)。ベトナム語を含むベト・ムオン語群のみ声調言語であるが、これはタイ・カダイ語族や中国語の影響と考えられる。


  1. ^ Peiros, Ilia (1998). Comparative Linguistics in Southeast Asia. Pacific Linguistics. Series C-142. Canberra: Pacific Linguistics, Research School of Pacific and Asian Studies, The Australian National University. pp. 110–1. ISBN 0 85883 489 8. https://openresearch-repository.anu.edu.au/bitstream/1885/146631/1/PL-C142.pdf 。厳密には1989年5月28日から6月2日にかけてモスクワ東洋学研究所で開催された会議「東洋の言語学的再建と古代史」(: Лингвистическая реконструкция и древнейшая история Востока; : Linguistic Reconstruction and Ancient History of the East)の配布資料である Diffloth, Gérard (1989). Sub- and supra-classification of Mon-Khmer  からの引用である。ちなみに Peiros (1998) の pp.246-270 にはムンダリ語も含めたモン・クメール諸語の語彙比較データが付録として掲載されている。


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