モラベックのパラドックスとは? わかりやすく解説

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モラベック‐の‐パラドックス

Moravec's paradox人工知能にとって、数学的思考論理的思考など、専門的で高度な推論を行うことよりも、人間なら幼児でも身に付けているような知覚運動の能力獲得することの方が、より技術的に困難であるという逆説1980年代人工知能ロボット工学研究者H=モラベックが提唱


モラベックのパラドックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 07:04 UTC 版)

モラベックのパラドックス(Moravec's paradox)とは人工知能 (AI) やロボット工学の研究者らが発見したパラドックスで、伝統的な前提に反して「高度な推論よりも感覚運動スキルの方が多くの計算資源を要する」というものである。


  1. ^ Moravec 1988, p. 15.
  2. ^ Pinker 2007, pp. 190-191.
  3. ^ Minsky 1988, p. 29.
  4. ^ Moravec 1988, pp. 15–16
  5. ^ 文明の発達は生物的進化より急速だとはいっても、それら2種類のスキルの熟達度には5倍から6倍の差があり、(モラベックによれば)我々には新しいスキルに「熟達」するほどの時間がなかった。
  6. ^ ただし、これが彼らの予測が実現しなかった理由の全てではない。詳しくは人工知能の歴史を参照。
  7. ^ a b Brooks (2002), quoted in McCorduck (2004, p. 456)
  8. ^ McCorduck 2004, p. 456.


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モラベックのパラドックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 08:13 UTC 版)

人工知能の歴史」の記事における「モラベックのパラドックス」の解説

定理証明幾何学問題を解くといったことはコンピュータにとって比較簡単だが、人間にとって簡単な顔の識別や物に当たらず部屋を横切るといったタスクコンピュータには非常に難しい。1970年代中ごろまでマシンビジョンロボット工学があまり進展しなかった原因はそのあたりにあった

※この「モラベックのパラドックス」の解説は、「人工知能の歴史」の解説の一部です。
「モラベックのパラドックス」を含む「人工知能の歴史」の記事については、「人工知能の歴史」の概要を参照ください。

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