ムバラク・スターン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 17:27 UTC 版)
「機動戦士Vガンダムの登場人物」の記事における「ムバラク・スターン」の解説
(Mubarac Starn) 声 - 藤城裕士 地球連邦宇宙軍の提督。階級は大将。容姿・性格ともに『機動戦士ガンダム』のレビル将軍を髣髴させる人物。統制と指揮能力も弱体化した当時の地球連邦軍の中では有能な人物で、地球連邦軍主力艦隊の一つであるムバラク艦隊を旗艦のラー・カイラム級機動戦艦ジャンヌ・ダルクで指揮をとる。 彼は、ザンスカール帝国の勃興以来何の対抗策も採ろうとしなかった連邦政府に見切りを付け、連邦の将軍の権限で可能な範囲の裁量で法的に問題のない手続きを踏んで独自の行動を起こした。しかしこれが連邦軍の主流派から疎まれることとなり彼は事実上左遷されたも同然の状態に陥った、つまり彼の指揮する旗艦ジャンヌ・ダルクのもとに集結した連邦軍の艦隊も実質的に連邦軍の主流派から外されていた勢力だった。リガ・ミリティアに合流した後の作戦に際して必要な情報収集も連邦軍の上層部によって意図的に阻害されており、エンジェル・ハイロゥの建造に関しては連邦軍の諜報機関が事前に情報を入手していたにもかかわらず、連邦とザンスカールとの裏取引によってその情報は隠蔽されていたらしい。 ザンスカール戦争の終期、ハンゲルグ・エヴィンの要求を受け、リガ・ミリティアに合流。以降、リガ・ミリティア艦隊の総司令官となる。彼の指揮するムバラク艦隊は兵器系統こそ旧世代だが、精強な実力を持つ艦隊であり、エンジェル・ハイロゥ会戦においては優れた指揮能力を発揮、善戦する。帝国第一陣であるピピニーデンのラステオ艦隊、エンジェル・ハイロゥから離脱したタシロ艦隊を全滅させ、ザンスカール最強のズガン艦隊とも互角以上の戦闘を演じた。最後はジャンヌ・ダルクによる特攻を敢行するため、乗員の退艦作業を行っているさなかリグ・コンティオにブリッジを破壊され、死亡する。しかしジャンヌ・ダルクは戦場を突き進み、ザンスカールの総旗艦であるスクイード級戦艦ダルマシアンを巻き込んで轟沈した。 上記の活躍の通り、ムバラクの擁する連邦軍主力艦隊の物量はザンスカール帝国にとって脅威であることには変わりなく、リガ・ミリティアが勝利に至ったのは旗艦ジャンヌ・ダルクを始めとする戦力の充実がなければ不可能だったであったとされる。。 小説版ではウッソに祖父のように接し、ウッソもハンゲルグよりムバラクに好意を寄せている節がある。エンジェル・ハイロゥ宙域での最終決戦に臨む前には、木星公団を探ろうとするハンゲルグの意図に気づき、ハンゲルグのジャンヌ・ダルク退艦を許可するなど、アニメ版以上にハンゲルグとの接点も描かれた。最後は、ザンスカール艦隊の主力に特攻し、壮絶な戦死を遂げた。 漫画版ではジン・ジャナハムとしてリガ・ミリティアを率いるためにウッソに対して父親として接してやれないハンゲルグを諭す人物として描かれている。後にハンゲルグがジャンヌ・ダルクでザンネックの攻撃からV2ガンダムを庇ってしまった時も、それを父親として当然の行動と受け入れていた。最後はハンゲルグが再びジャンヌ・ダルクでV2ガンダムを庇い、クロノクルのドッゴーラ改の攻撃を受けて撃沈されそうになったため、ハンゲルグと共に脱出しようとしたが、邪魔された事に激怒したクロノクルによってジャンヌ・ダルクを破壊され、死亡した。
※この「ムバラク・スターン」の解説は、「機動戦士Vガンダムの登場人物」の解説の一部です。
「ムバラク・スターン」を含む「機動戦士Vガンダムの登場人物」の記事については、「機動戦士Vガンダムの登場人物」の概要を参照ください。
- ムバラク・スターンのページへのリンク