【ミーティア】(みーてぃあ)
- Gloster Meteor
イギリスのグロスター社が開発したイギリス初にして連合軍初のジェット戦闘機。
1940年に開発が開始され、1942年に試作機が完成し、各種試験が行われた。量産型のミーティアF.MkIは1944年1月に初飛行し、同年夏には第616飛行隊が最初のジェット戦闘機部隊として編成された。
また、1945年には一機が世界初のターボプロップエンジン搭載機として飛行した。
しかし性能はこの時実用化されていたドイツのメッサーシュミットMe262に比べるとかなり劣り、特に最高速度は668km/hと当時の主力レシプロ戦闘機P-51やテンペストにさえ劣っていた。よって専らV-1等の迎撃に従事し、ユーラシア大陸上空での作戦行動は1945年になってからだった。
戦後は、練習機型や偵察機型、夜間戦闘機型などの派生型の製造も行われ、海外への輸出もされた。
性能は平凡な本機だったが、改良を加えられながらも1955年まで生産が続けられ、70年代まで使い続けられた他方での名作だった。
【スペックデータ】
乗員 1名 全長 12.57m 全高 3.96m 全幅 13.11m 翼面積 34.74㎡ 自重 3,700kg 最大重量 6,260kg エンジン ロールスロイス W.2B/23C「ウェランド」ターボジェット(推力771kg)×2基 速度
(最高/巡航)668km/h(高度3,050m)/不明 航続距離 521nm 上昇限度 12,200m 海面上昇率 2,150fpm(25m/s) 武装 ブリティッシュ・イスパノ Mk.II 20mm機関砲×4門
【バリエーション】
・G41
当機の社内モデル名、原型機8機製造。
・Meteor F.Mk I
初期生産型。RR社製W2B/23Cエンジン(推力771kg)を搭載。20機製造。
・Meteor F.Mk II
ハルフォードH.1(デハビランド ゴブリン)エンジン(推力1,230kg)搭載モデル。計画のみ。
・Meteor F.Mk III
F.Mk Iの燃料増大型で大戦中の最終モデル。風防などを改修。エンジンはダーヴェントMk.1を搭載。210機製造。
・Meteor F.Mk IV
RR社製W2B/37ダーウェントMk.V エンジン(推力15.6kN)を搭載する戦後型。
後期型は翼弦を短縮した事により全幅縮小、増槽を装着可能。750機製造。
・Meteor FR.Mk 5
F.Mk IV改造の偵察機型。1機製造のみで採用されず。
・Meteor F.Mk 6
詳細不明。計画のみで製作されず。
・Meteor T.Mk 7
最初の複座複操縦装置付き練習機型で胴体が延長されている。650機製造。
・Meteor F.Mk 8
最多生産モデルでF.Mk IVの大幅改良型。
与圧式コックピットやマーチン・ベイカー社製射出座席を装備。ダーウェントMk.VIIIエンジンを搭載、1,550機製造。
・Meteor F(TT).Mk 8
F.Mk 8改修の標的曳航機型。
・Meteor T.Mk 8
F.Mk 8改修の単座練習機型。
・Meteor FR.Mk 9
F.Mk 8から発展した低高度用戦術偵察機型。機首にカメラ搭載、126機製造。
・Meteor PR.Mk 10
非武装高々度偵察機型。Mk3の主翼、Mk4の尾翼、Mk9の胴体を持つ。59機製造。
・Meteor NF.Mk 11
複座の夜間戦闘機型。機首に機上迎撃レーダー搭載。武装は主翼内に搭載。307機製造。
・Meteor NF.Mk 12
米国製レーダーを搭載する夜間戦闘機型。垂直安定板前縁整形が特徴。100機製造。
・Meteor NF.Mk 13
NF.Mk 11から発展した夜間戦闘機型。熱帯用装備が施されている。40機製造。
・Meteor NF.Mk 14
夜間戦闘機型最終モデル。視界を広く取った風防天井が特徴。100機製造。
・Meteor U.Mk 15
F.Mk IV改修の無人標的機型。
・Meteor U.Mk 16
F.Mk 8改修の無人標的機型。Meteor U.Mk 21(豪州向け)も同様。
・Meteor TT.Mk 20
英国海軍が使用するNF.Mk 11改修の標的曳航機型。
・Trent Meteor
生産型18号機(F.Mk I)を改修した世界初のターボプロップ装備機。
- MBDA Meteor
ヨーロッパ合弁の兵器製造会社にして、世界第2位のミサイル製造会社であるMBDAが開発中のBVRAAM。
ユーロファイター・タイフーンへの搭載を目的として、FMRAAMと競争試作されたが、こちらが採用される見込みである。
また、現在ではラファールやグリペンへの搭載も予定されている。
100km以上の射程を持つといわれ、2012年の配備を目標に開発がすすめられている。
なお「ミーティア」とは英語での読み方であり、フランス語では音訳のMeteor(メテオ)、あるいは意訳のMeteore(メテオール)と呼ばれる。
【スペックデータ】
全長 3.65m 直径 0.178m 発射重量 185kg 射程 100km+ 速度 マッハ4+ 推進方式 ダクテッドロケット推進 弾頭 爆風破片弾頭 誘導方式 慣性およびデータリンクを介すアップデート誘導(中間誘導)/アクティブレーダー誘導(終末誘導) 信管 レーダー近接または衝突
参考リンク:http://saab-gripen.masdf.com/meteor.shtml
- ロールス・ロイス ミーティア
ロールス・ロイス社が航空機用のマーリンエンジンを元に開発・生産していた戦車用エンジン。
主にセンチュリオン、クロムウェル、コメットなどに搭載された。
ミーティア
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ミーティア(meteor)
- 1 ミーティアとは
- 2 ミーティアの概要
ミーティア(声優:AYA)
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「ね〜PON?×らいPON!」の記事における「ミーティア(声優:AYA)」の解説
容姿の割には男じみており、さっぱり豪快な性格。しかし、勝負には理性を失う負けず嫌い。
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ミーティア(デーボ・ナガレボーシ)
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「パワーレンジャー・ダイノチャージ」の記事における「ミーティア(デーボ・ナガレボーシ)」の解説
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ミーティア
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「宇宙警察☆ミーティアわんわん」の記事における「ミーティア」の解説
本作の主人公。銀河系惑星連邦宇宙警察に所属する犬型宇宙人。階級は巡査。外見は犬耳と尻尾を除けば地球人の少女と変わらない。
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ミーティア
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「ARMORED CORE TOWER CITY BLADE」の記事における「ミーティア」の解説
“フライトネスト”のメンバー。フロートAC“エロース”を駆る。23歳。
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ミーティア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 00:59 UTC 版)
METEOR (Mobilesuit Embedded Tactical EnfORcer=モビルスーツ埋め込み式戦術強襲機)は、母艦であるエターナルによって運用される、ジャスティスやフリーダムといった核エンジン搭載型MS用のアームドモジュールである。 設計は、小型の宇宙船や航空機を担当するヴェルヌ局と火器類開発を専門とするウエルズ局の合同で行われた。開発は、ザフト三大設計局(アジモフ・クラーク・ハインライン)の統合設計局と共同による。主推進器には、ザフトの艦艇で幅広く使用されているMMI-M729エンジンの発展型が採用された。 初期構想におけるミーティアは現行MSの稼働時間・飛行性能・機動力・火力を向上させるザフト版ストライカーパックと言える装備であったが、Nジャマーキャンセラー搭載型MSへの採用が決定したことにより、その無制限の大電力を活用した破壊力と機動力に主眼を置く武装プラットフォームとなった。 その基本戦術は大火力によって複数敵を一気に殲滅するというものであり、戦艦数隻分の火力を有する。高推力エンジンの搭載によって戦艦並の出力と戦闘機並の機動性は得たものの、小回りが利く機体とは言えず、対MS戦闘は不得手としている。そのため、肉薄された際はMSのみでの戦闘が推奨されている。MS用携行兵装の収納スペースも設けられており、ミーティアをパージした際でも、それらの兵装を射出することで通常の戦闘へ速やかに移行できる。 また、兵装などのエネルギー供給とFCSは接続されたMSに依存する。内部には機動用の大容量パワーセルを有するが、合体・分離が可能な程度の電力をチャージ可能であり、単独での戦闘は行えない。通常はエターナルの機首両脇にあるガントリーに「ハングモード」として接続され、艦側の動力部を介した艦砲として運用されている。あくまで追加モジュールとして位置付けられているため、PS装甲のような防御装備は採用していない。 ザフトではミーティアの持つユニットモジュール構想を発展させ、単独で補完したリジェネレイトを開発した。当初のコンセプトであった現行MSへの強化用タイプは、ミーティア改に変遷した。CE73年に開発されるシルエットシステムにも、ミーティア開発時に培われたノウハウが生かされている。
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