ミラレパ
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ミラレパ[注 1][注 2](チベット文字:མི་ལ་རས་པ་ mi-la ras-pa[2])、ミラ・シェーペー・ドルジェ(1052年 - 1135年[注 3]) は、チベットの仏教修行者・聖者・宗教詩人。一生のうちに仏陀の境地を成就した偉大なるヨーガ行者として、尊敬を集め万民に愛されている最も有名な一人。一般に師であるマルパ・ロツァワ(1012年-1097年)とともにチベット仏教四大宗派の一つであるカギュ派の宗祖とされる。ジェツン(rje btsun、至聖)と尊称される。
注釈
- ^ 「ミラ」は姓であり、ミラレパの先祖の密教行者に調伏された魔物が「ミラ!(何と恐ろしい男だ)」と悲鳴を上げたことに由来する。「レパ」とは「綿衣の行者」の意味であり、「ミラレパ」は「ミラ姓の綿衣の行者」となる。[1]
- ^ mi-la ras-paのカタカナ転写にはミラレーパなどの表記ゆれが存在するが、本項ではミラレパで統一する。
- ^ 代表的伝記ツァンニョン・ヘールカ1488年著『ミラレパ伝』(劉立千、訳)を始めとする最も標準的生没年。なお、生没年には諸説があり、1040年 - 1123年説(グー・ションヌペー1476年 - 1478年著『青史』)1028年 生誕説(ツワン・ノルブ)など。
- ^ 黒魔術を教えるラマの寺院には馬よりも速く走る僧がいたとの伝承があり、この速歩術はチベットではルン・ゴム・パ (rlung-sgom-pa) と呼ばれる。ルン (rlung) とは「風」でゴム・パ (sgom-pa) とは「瞑想」。この歩法によって数日間も休むことなく非常に速く走り続けることができるといわれている。これには天台宗や修験道の回峰行の行者との関連も指摘されている。[誰によって?]
- ^ 岩の羅刹女や五姉妹のダーキニー(「タシ・ツェリンマ」など)が有名である。
出典
- ^ a b 伊藤 2000, p. 85.
- ^ Quintman 2010, ¶1.
- ^ 伊藤 2000, p. 88.
- ^ 伊藤 2000, pp. 108–111.
- ^ 伊藤 2000, p. 113.
- ^ 伊藤 2000, p. 114.
- ^ 伊藤 2000, p. 116.
- ^ 伊藤 2000, p. 117.
- ^ 伊藤 2000, p. 143.
- ^ 伊藤 2000, p. 144.
- ^ 伊藤 2000, pp. 167–169.
- ^ Watt 2019, p. ¶1.
- ^ Quintman 2010, p. ¶10.
- ^ 伊藤 2000, p. 291.
- ^ 伊藤 2000, p. 199.
- ^ 伊藤 2000, p. 282.
- ^ 川崎信定「ミラレパ」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館、2014年。
ミラレパ
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1986年9月にセミナーでサンガ(出家制度)が結成されたことを知り、即出家を決意。オウム神仙の会での5番目の出家信者となった。五体投地や麻原の手伝いを行う。サンガとして麻原の元で修行を積み、11月には魔境から出たと感じる。しかし、先の「暴力のカルマ」は「女性に対してのカルマ」に変化していた。当時を振り返り、自身の容貌を「強姦魔」、「顔も、いま見るとおかしかったですね。実に好色そうな顔をしてました。これは、やはり女性に対しての欲望みたいなものがストレートに表れていて、まさしく魔境の顔でした」と評し、潜在意識が表層意識に現れ、心に落ち着きがなくなっていたと回想している。その後、オウム内での本の営業のワークに集中することで改めて魔境から脱したという。 新実はシッディの経験が豊富で、光が見えたり、変化身が抜け出したり、過去世を思いだすなどの経験があった。空中浮揚の前段階といわれるダルドリー・シッディがツァンダリーのセミナー頃から起こりはじめ激しいクンダリニーの突き上げがあった。頭が空白になり跳んでいる間も意識がない状態を経験するが、それをきっかけにグル・ヨーガ、ツァンダリーの瞑想を始めサハスラーラに精神集中するだけでぴょんぴょん跳ねだすようになる。この時は寝てもたっても跳ね回っていたため、麻原がヒヒイロカネをバケツ一杯持たせたが、それでも飛び跳ねていた。 その後、15日間にわたる独房修行にて三昧境に入り黄色い光に包まれ、意思のヨーガーであるラージャ・ヨーガの成就者ラトナサンバヴァと同一化して黄色の化身となり、光の中に没入した状態となり、それを「無ではなく空」の状態と感じ例えようのない至福感を味わう。その瞑想の最中に麻原からの電話で成就したことを告げられる。この新実の成就に関して麻原は「最後のエネルギーの固定はまだまだだが、成就と判断したのは六神通の中で過去世をかなり見た、ダルドリー・シッディが早くから起きている、グルを意識すると快感状態になるという条件を満たしている」とコメントした。 前世に並々ならぬ興味を持っており、他の信者とも前世を話題にすることが多かった。麻原の4女の松本聡香を追いかけては、よく「さとちゃんはどこから来たの」と訊ねていた。4女が1度だけチベット密教のカギュ派の僧侶の名前を咄嗟に答えたところ、逮捕されたあとに面会に来た信者に伝え広めた。 1987年12月3日、24歳のときにオウム真理教内の独房に2週間こもり、『クンダリニー・ヨーガ』を成就したと麻原彰晃に認定され、大師のステージとミラレパのホーリーネームを授けられる。
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ミラレパ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 10:16 UTC 版)
1998年、「怪」第壱号 1052年に生まれた「ミラレパ」は、叔父と叔母に遺産を奪われ、奴隷のような扱いを受け惨めな生活を強いられる。成長したミラレパは黒魔術を修得、叔父の長男夫婦を含めた村人35人を呪い殺し、「雹嵐の術」で村の農作物を全滅させ復讐を果たす。しかし、罪悪感に苛まれたミラレパは真の法を修める事を決意し、ラマ「マルパ」の下で修行を開始。やがて、多くの信者と弟子を得るようになる。
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