ディオティマ
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ディオティマ(古代ギリシア語: Διοτίμα、ラテン語: Diotīma)、ないし、マンティネイアのディオティマ(英語: Diotima of Mantinea)は、プラトンの『饗宴』において重要な役回りで言及される哲学者[1]の女性、巫女(祈祷師)。彼女の思想とされるものは、プラトニック・ラブという概念の起源となった。彼女について言及した史料は、プラトンによるものしか存在していないため、彼女が歴史上の実在の人物であったのか、架空の人物に過ぎないのかは定かではないが、いずれにせよ、プラトンの対話篇に登場する人物のほとんどは、古代のアテナイに実在していた人物に対応していることは明らかになっている[2]。
- ^ Mary Ellen Waithe. “A History of Women Philosophers: Volume I: Ancient Women Philosophers, 600 BC–500 AD”. 2012年11月17日閲覧。
- ^ Blondell, Ruby (2002). The Play of Character in Plato's Dialogues. Cambridge University Press. p. 31
- ^ Plato, Symposium, 210a–212b
- ^ Wider, Kathleen (1986). “Women philosophers in the Ancient Greek World: Donning the Mantle”. Hypatia 1 (1).:この論文の中でワイダーは、ディオティマを架空の存在と主張する学者がいずれも男性であること、また、ほとんどの場合、ディオティマの実在を疑ったスミスの議論(Smith, Dictionary of Greek and Roman Biography and Mythology, 1870)を起点としていることに焦点を当てている。
- 1 ディオティマとは
- 2 ディオティマの概要
- 3 参考文献
- マンティネイアのディオティマのページへのリンク