マジヌーン油田
読み方: まじぬーんゆでん
【英】: majnoon oilfield
【英】: majnoon oilfield
イラク南東部、バスラ北方約 50km のイラン国境に近いところで、ブラジルのブラスペトロ社により 1976 年に発見された油田。 その後イラクの国営石油会社 INOC(当時)が引き継いだが、最近の状況は不詳。 地質区としてはアラビア卓状地内のメソポタミア盆地(前縁盆地)に属し、集油形態は背斜構造。主油層は白亜紀の石灰岩(ミシュリフ層)で、深さは約 2,400m 。究極可採埋蔵量は、油が 70 ~ 120 億バレル、ガスが 11 兆立方フィートと見積もられている。主油層の原油性状は、比重 25°API、イオウ分 1.06 %。 フセイン政権当時、フランスのエルフ社(現在のトタール社の前身の一つ)は本油田の開発権取得のための交渉を行い、「投資総額 30 ~ 40 億ドル、2 年後に生産開始、4 ~ 5 年後にピーク生産( 60 万バレル/日)を約束する」との提案を行ったと報じられた。 (齊藤 隆、2006 年 3 月) |
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