【マウザー】(まうざー)
Mauser-Werke Oberndorf Waffensysteme GmbH
ドイツの銃器メーカー。
1872年、ヴィルヘルム・マウザーとペーター・パウル・マウザーの兄弟が設立した。
半自動式拳銃のC96、ボルトアクションライフルであるKar98、汎用機関銃のMG34などで有名。
現在では軍用銃部門がラインメタルグループに、民間銃部門がSIGアームズにそれぞれ吸収されている。
日本では「モーゼル」という呼称が浸透しているが、その由来ははっきりしない。
一説には日独伊三国同盟時に、日本陸軍はその記念として、マウザー製の小銃の準採用を決定、その正式呼称が「モーゼル式小銃(モ式小銃)」となり、それが広まったとも言われる。
余談であるが、同時にイタリア製小銃(イ式小銃)も準採用されたのだが、一部の物があまりに酷い性能(1~2発撃っただけで撃発出来なくなる)だった為、採用に踏み切った検査官の処分問題に発展した。当然、最前線に出される事は無く、内地や比較的安全な第二戦線の一部で運用された。
関連:リボルバーカノン
モーゼル
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2023年1月) |
種類 | GmbH |
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略称 | マウザー、マウゼル、マウザー・ヴェルケ |
本社所在地 | ドイツ 78727 オベルンドルフ・アム・ネッカー Werkstraße 2 |
設立 | 1811年7月31日(王立ライフル工場として) 1872年 |
業種 | 機械 |
事業内容 | 銃砲 |
主要株主 | ラインメタル |
関係する人物 | マウザー兄弟 |
外部リンク | http://www.mauser-online.com (廃止) |
特記事項:2004年、ラインメタル武器弾薬社が吸収合併。所在地・電話番号は引き続きマウザー・オベルンドルフ支店 (Niederlassung Mauser Oberndorf) が使用。 |
種類 | GmbH |
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略称 | マウザー、マウゼル |
本社所在地 | ドイツ 88316 イスニ・イム・アルゴイ Ziegelstraße 1 |
設立 | 1999年 |
業種 | 機械 |
事業内容 | 小銃 |
主要株主 | SIG SAUER |
外部リンク | http://www.mauser.com/ http://www.mauserwaffen.de/ (内容は同じ) |
マウザー (ドイツ語: Mauser、ドイツ語発音: [ˈmaʊ̯zɐ] [1])は、1872年にマウザー兄弟が設立した銃器メーカーで、ワルサー社と並ぶドイツの老舗である。ボルトアクションライフルの設計で現代に多大な影響を残した[2]。
現在は、主流の軍需部門はドイツのラインメタルグループのラインメタル武器弾薬社 (Rheinmetall Waffe Munition GmbH) の一部となり、民生部門はアメリカのSIGARMS傘下のマウザー狩猟武器社 (Mauser Jagdwaffen GmbH) となっている。
歴史
1811年、ヴュルテンベルク王国のフリードリヒ1世が、ネッカー川河畔のオベルンドルフの修道院に、王立ライフル工場 (Königliche Württenbergische Gewehrfabrik) を建造した。
この王立ライフル工場で、フランツ・マウザーと、息子の兄ヴィルヘルムと弟パウル(ペーター・パウル)のマウザー兄弟は職工として働いていたが、下記の事情により工場および会社を設立し、王立ライフル工場を買い取った。弟のパウルが銃器の開発・設計を担当し、兄のヴィルヘルムが営業を担当した[2]。
1867年にマウザー兄弟は、ボルト・アクション銃の新しい閉鎖機構を発明し、1868年、特許をアメリカで取得した。アメリカのレミントン社のサミュエル・ノリスが契約をし、レミントン・モーゼル銃を量産した。ノリスは引き続き、ライフルM1878をプロイセン王国の制式銃とする契約を取り付けた。当初は、製造は王立ライフル工場で、マウザーは部品下請けの立場だったが、王立工場の製造能力が追いつかず、マウザーでも製造となった。
1872年(1873年とも)、兄弟はマウザー社を設立し、1874年、王立ライフル工場を買い取った。
1877年の露土戦争で連発式ライフルのウィンチェスターが大戦果を挙げたのを受け、1884年、マウザーも連発式のM71/84を製造した。これを基本設計とした銃が、世界各国で採用され、連発式ライフルの市場を制覇した。
1878年から拳銃の生産を開始したが、初期のモデルのリボルバーC78「ジグザグ」はヒットしなかった。
1889年、ドイツ武器弾薬製造社 (Deutsche Waffen- und Munitionsfabriken A.G.; DWM) に買収された。
1896年には、自動拳銃C96(ブルームハンドル)を開発した。C96はポツダムでドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が試射したエピソードで知られるが、制式採用はされなかった。民間向けでは、ウィンストン・チャーチルが軍籍時代に私物銃として使ったことでも知られる。
1898年、ライフルモデル98を発売した。このモデルは多くの派生モデルを生み、ロングセラーとなった。
2つの世界大戦では、第一次世界大戦のゲヴェーア98、第二次世界大戦のカラビナー98kなど各種の銃が制式採用された。戦間期には、自動車などの民生品も製造した。第二次世界大戦では、戦火による直接の被害は少なかったが、占領中にフランス軍による略奪と破壊で、大きな被害を受けた。
1945年、一度解体されたが、1956年に再建された。なお、この間の1949年に退社したエトムント・ヘッケラーとテオドア・コッホが、1950年にヘッケラー&コッホを設立した。
1995年(ラインメタルの公式年表による。買収は段階的になされたので異なる年を挙げる資料もある)、ラインメタル・ベルリン(現 ラインメタル)に買収され子会社のマウザー製作オベルンドルフ武器システム社 (Mauser-Werke Oberndorf Waffensysteme GmbH) となった。その後は艦砲用機関砲などの重火器が主力製品となる。
1999年、民生用の狩猟銃・スポーツ銃部門がマウザー狩猟武器社 (Mauser Jagdwaffen GmbH) に分社され、2000年にSIGアームズ(現 SIG SAUER)に買収された。
2004年、マウザー製作オベルンドルフ武器システム社はラインメタル武器弾薬社 (Rheinmetall Waffe Munition GmbH) に吸収され、マウザー兄弟が設立したマウザー社は消滅した。
日本における「Mauser」の読み方について
「モーゼル」との表記は「Mauser」の実際の発音からはかけ離れており、モーゼル川 (Mosel) のような別の単語と混同される可能性がある。
「モーゼル」は、明治陸軍造兵界での訳出「マウゼル」から来ているものと推測される。このうち「ゼル」の部分については、「ser」を舞台ドイツ語発音に従って読んだものともとれる。「モー」については、ドイツ語の「au」は常に「アウ」のように発音されるので音写ではなく、カナ書きの「マウ」を歴史的仮名遣いと読み違えた、フランス語読みのカナ表記起こしなど、日本語独自の訛りに由来するものと思われる。
航空界および戦後防衛産業界では、実際に話されている発音に近い「マウザー」、あるいはかつての正式社名であるマウザー・ヴェルケ(ヴェルケ (Werke) は「製造所」の意味)が使われる事が多い。戦中の例としてはMG151航空機関砲が「マウザー砲」や「マ式」と呼ばれている。
製品
拳銃
サブマシンガン
- M57
- M60
散弾銃
- GEHA
小銃
対物ライフル
機関銃・機関砲
外部リンク
- Mauser Waffen: Mauser Sprachwahl - マウザー狩猟武器社公式サイト
- Rheinmetall Waffe Munition GmbH - マウザー本体の後継会社ラインメタル武器弾薬社
- Historie Mauser-Werke Oberndorf Waffensysteme - ラインメタルサイト内の「マウザーの歴史」
脚注
マウザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/29 13:47 UTC 版)
「アリアンロッド・リプレイ・レジェンド」の記事における「マウザー」の解説
ヒューリンのウォーロード。『デスマーチ』に登場した投稿キャラクター。
※この「マウザー」の解説は、「アリアンロッド・リプレイ・レジェンド」の解説の一部です。
「マウザー」を含む「アリアンロッド・リプレイ・レジェンド」の記事については、「アリアンロッド・リプレイ・レジェンド」の概要を参照ください。
マウザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 01:45 UTC 版)
「アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ」の記事における「マウザー」の解説
※この「マウザー」の解説は、「アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ」の解説の一部です。
「マウザー」を含む「アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ」の記事については、「アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ」の概要を参照ください。
マウザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:28 UTC 版)
「スプリガン (漫画)」の記事における「マウザー」の解説
イギリスの考古学研究者。狂戦士を発掘するが、軍事転用を目論むイギリス軍の横やりを受け協力。狂戦士が起動し仲間を殺された際に発狂し、原子炉に狂戦士を導き全てを破壊しようとするもマリアに返り討ちにされ死亡。
※この「マウザー」の解説は、「スプリガン (漫画)」の解説の一部です。
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