ショパン:ポロネーズ第12番 変ロ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ショパン:ポロネーズ第12番 変ロ長調 | Polonaise B-Dur KK.IVa/1 CT160 | 作曲年: 1817年 出版年: 1834年 初版出版地/出版社: Z. Jachimecki |
作品解説
【作曲】1817年
【出版】1910年にLeon Chojeckiによって定期刊行物『Nowosci Muzyczne』に掲載
ト長調のポロネーズと同様に、7歳のショパンの作品である。
これらの初期の2作には、ミハウ・クレオファス・オギンスキのポロネーズの影響が見られる。当時、ポロネーズは家庭で演奏するための作品として人気のジャンルであった。その中でも、オギンスキがピアノのために書いたポロネーズは特に流行したもので、ショパンの母も好んで弾いていたと言われている。オギンスキのポロネーズは、シンプルで、メランコリックな色調を特徴としている。形式は「ダ・カーポ」で冒頭に戻る三部形式が多く、しばしば短い導入部が付けられている。
このショパンのポロネーズも4小節の導入部を持ち、構造はA(1-20小節)-B(21-42小節)-A(1-20小節)の三部形式になっている。ユニゾンの生き生きとした導入部、純真な曲調のA部分、高音域で哀愁漂う旋律が奏でられるB部分と、コントラストに富んだ作品である。
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