ポルトガル領ティモールとは? わかりやすく解説

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ポルトガル領ティモール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 07:39 UTC 版)

ポルトガル領ティモール(ポルトガルりょうティモール、略称:葡領チモールポルトガル語: Timor Português)は、かつて東南アジアに存在したポルトガル植民地である。現在の東ティモールに相当する。1515年から1975年まで存在し、この間、ポルトガルはティモール島オランダ領東インド(独立後はインドネシア)と分割して統治していた。


  1. ^ History of Timor
  2. ^ a b c Schwarz, A. (1994). A Nation in Waiting: Indonesia in the 1990s. Westview Press. pp. page 198. ISBN 1-86373-635-2 
  3. ^ 『戦時下の日本外交』(国民政治経済研究所。昭和17年)p 94, 95に「十二月十七日、豪蘭連合軍はチモール島総督の厳重なる拒否にも拘らず、強行上陸してしまつたのである。サラザール葡首相はこの暴挙に激昂し、英政府に対して強硬抗議を提出すると共に十九日議会に於て次の如く英国の不信不当を暴露し糾弾したのであつた。」と書かれ、同書p 104, 105に「それと同時に帝国政府は『客年十二月十七日英蘭両国軍は、葡領チモール総督の拒否に不拘、同領に侵入し、之を占拠するの措置に出でたり、爾来英葡両国間に撤兵方の交渉開始せられ、葡国政府は事態改善の為め努力したる模様なるも、事態は何等変更を見ずして今日に至れる為、今般蘭領チモールに在る英蘭軍兵力を駆逐するの必要に至れり、英蘭両国の国際信義を無視せる行為の為多大の迷惑を受くるに至りたる葡国の立場は帝国の充分諒とする所にして、帝国政府は葡領チモールの領土保全を保障し、且葡国政府が中立の態度を維持する限り自衛上の目的達成の上は速に兵力を撤収せんとするものにして帝国は葡国に対し何等他意ある次第に非ざることを玆に闡明す。』との声明を発し、この声明は直ちにリスボン駐割の千葉公使から葡政府に提示された。」と書かれ、1941年(昭和16年)12月17日、オーストラリアとオランダの連合軍が、ポルトガル領ティモールに、強行上陸し、その日のうちに全土を占領したことがわかる。また、オーストラリアが、イギリスから独立したのは、1986年3月3日であるので、p 104, 105では、「英蘭両国軍」となっていて、これは、p 94, 95の「豪蘭連合軍」と同一である。
  4. ^ 日本の外務省の公式HPの『『日本外交文書』特集「太平洋戦争」(全3冊)』の『本巻の概要』の『V 中立国との関係』の『二 チモール問題と対ポルトガル措置』に「昭和16年12月17日、豪蘭連合軍がポルトガル領チモールに進駐すると、翌17年2月20日には日本軍が蘭領チモールにおける作戦上の進展を理由に葡領チモールを占領しました。豪蘭軍駆逐後も実質的な占領を続ける日本軍に対し、昭和19年6月、サラザール首相はチモールからの日本軍撤退を正式に要請、翌20年5月に交渉が開始されましたが、チモールにおけるポルトガルの行政権が回復されたのは日本の敗戦後のことになりました。」と書かれていて、1942年(昭和17年)2月20日に占領したことがわかる。
  5. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室 (1967), 戦史叢書第3巻「蘭印攻略作戦」, 朝雲出版社, pp. 429-431, http://www.nids.mod.go.jp/military_history_search/SoshoView?kanno=003 
  6. ^ 東ティモール民主共和国公式サイト首相紹介のページより。2012年7月17日アクセス


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