ポケット‐ベル【pocket bell】
ポケベル
【英】Pocket Bell
ポケベルとは、NTTグループが提供していた無線呼出(ページャ)のサービスの名称、および同サービスで使用される受信機の端末の呼び名である。NTTの登録商標であるが、国内では無線呼出の代名詞として定着している。
ポケベルは、電波をつかって特定の端末へ無線信号を送りる片方向通信である。1960年代に登場した当初は、発信があったことを音で知らせるだけだったが、外出中の相手に「要連絡」と伝えるだけでも重宝されたという。後にテキストメッセージを送信することができるようになり、1990年代には若者の間で一大ブームとなった。NTTドコモによれば、ポケベルの契約者は1990年代半ばのピーク時には650万弱に上ったという。
1990年代後半以降、ポケベルは新たに普及し始めた携帯電話に取って代わられることになる。2007年にNTTドコモはポケベルのサービス提供を終了した。同社は「ポケベルが、今日のメールやiチャネルなどのケータイ文化の礎を築きあげたといっても過言ではない」と述べている。
参照リンク
ポケットベル - (ドコモ通信)
ポケットベル
ポケットベル
ポケット・ベル
無線呼び出し
(ポケットベル から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/18 23:20 UTC 版)
無線呼び出し(むせんよびだし)は、特定の手順によって、電波で小型受信機(通信機器)に合図を送るシステムである。主に連絡を取りたい相手の通信機器に情報を知らせるために用いる。日本ではポケットベル、または略してポケベルと呼ばれる。最盛期を迎えた1990年代(平成)の流行期には個人需要が高く、若者ユーザーからは更に省略され、ベルの愛称で呼ばれた。
- ^ 移動通信システムガイド'97 -陸上移動通信のすべて- p.45
- ^ YOMIURI ONLINE 2007年3月22日
- ^ FM多重無線呼出しの制度化・事業化 平成8年版通信白書 第2章第4節3.(3) ア.(総務省情報通信統計データベース)
- ^ ポケットベル成長の舞台裏 緊急特集「さらばポケベル」:第2回(IT media)
- ^ “ポケベルの東京テレメッセージ、会社更生法申請”. INTERNET Watch (1999年5月25日). 2012年9月6日閲覧。
- ^ グループキャスト docomo Business Online
- ^ 電気通信サービスの加入契約数の状況(平成19年3月末)の別紙 2.移動体通信(2)無線呼出し(ポケットベル)(総務省 報道資料 平成19年5月23日)(2011年12月6日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ 「280MHzデジタル同報無線システム」『東京テレメッセージ株式会社』
- ^ 【ポケットベルサービスについて】(おきなわテレメネット) - ウェイバックマシン(2018年1月23日アーカイブ分)
- ^ 登場から50年 ついに… ポケベル 来年サービス終了(NHK NEWS WEB 2018年12月3日) - ウェイバックマシン(2018年12月4日アーカイブ分)
- ^ ページャー(マジックメール)サービス終了のお知らせ 東京テレメッセージ
- ^ ポケベル終了! でも運営会社社長が「ここからがスタート」と前向きな理由 - J-CASTニュース 2018年12月3日
- ^ 周波数再編アクションプラン(平成24年10月改定版)p.5 「周波数再編アクションプラン」(平成24年10月改定版)の公表(総務省 報道資料 平成24年10月10日)別紙1(2012年10月15日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project (PDF)
- ^ 周波数再編アクションプラン(平成25年10月改定版)p.5 「周波数再編アクションプラン」(平成25年10月改定版)の公表(総務省 報道資料 平成25年10月9日)別紙1(2013年11月1日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project (PDF)
- ^ 周波数再編アクションプラン(平成27年10月改定版)p.5 「周波数再編アクションプラン」(平成27年10月改定版)の公表(総務省 報道資料 平成27年10月14日)別紙1(2015年11月2日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project (PDF)
- ^ 周波数再編アクションプラン(平成28年11月改定版)p.5 「周波数再編アクションプラン」(平成28年11月改定版)の公表(総務省 報道資料 平成28年11月18日)別紙1(2016年12月7日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project (PDF)
- ^ 周波数再編アクションプラン(平成29年11月改定版)pp.6-7 「周波数再編アクションプラン」(平成29年11月改定版)の公表(総務省 報道資料 平成29年11月10日)別紙1(2017年12月1日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project (PDF)
- ^ 周波数再編アクションプラン(平成30年11月改定版)p.10「周波数再編アクションプラン」(平成30年11月改定版)の公表(総務省 報道資料 平成30年11月9日)別紙1(2018年12月4日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project (PDF)
- ^ 周波数再編アクションプラン(令和元年度改定版) (PDF) p.10「周波数再編アクションプラン」(令和元年度改定版)の公表(総務省 報道資料 令和元年9月9日) 別紙1
- 1 無線呼び出しとは
- 2 無線呼び出しの概要
- 3 概説
- 4 構内呼出し
- 5 脚注
ポケットベル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:04 UTC 版)
1987年から、ポケットベル(ポケベル)での数字送信が可能になり、通信自由化による新規参入事業者との競争で低料金化、事業者参入要件の緩和や技術革新による高速化などが追い風となり、ごく一部の若者の間でポケベルが普及し始めた。 日本でのポケベル事業自体は1968年に開始されていたが、音響通知だけで業務用途が多く、一般レベルでは普及していなかった。ポケベルが個人の生活に入り込むことで(業務用途の自動車電話・携帯電話、1989年に普及し始めたノートPCなどを除いては)、固定電話と公衆電話が主たる通信手段の時代から、個人で通信手段を持ち歩くのが当たり前の時代へと移り変わる流れを作った。 1990年代に入り、バブル崩壊後には、高校生を中心とした若者の間で、数字の語呂合わせでメッセージを送り合う言葉遊びが流行するブームとなった。
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ポケットベル(クイックキャスト)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 19:08 UTC 版)
「NTTドコモ」の記事における「ポケットベル(クイックキャスト)」の解説
詳細は「無線呼び出し」を参照 日本で唯一ポケットベルサービスを全国の都道府県で提供する事業者であった。NTTドコモの営業開始当初は、携帯電話よりポケットベル加入者の方が多かった時期もあった。1968年7月1日に、東京23区で旧電電公社が始め、1978年に280MHz帯のFSK変調200b/sのNTT方式のサービスが開始された。当初は呼び出し音のみのものであったが、バイブレーションタイプ、カードタイプと進化していった。1985年の通信自由化によりテレメッセージグループが参入し、ポケットベル価格が安価になり、1990年代は端末が「ネクスト」シリーズとしてラインナップされ、数字・カタカナ・漢字の表記もできるように高機能になっていった。 1996年以降は、携帯電話・PHSの低価格化とポケベル同様の「ショートメール」機能を備えた機種の登場により、プライベート用途で利用していたユーザの流出が起き始める。 1997年からパソコンから電子メール網(SMTP)を経由してメッセージを送信するアプリケーション、占い・天気予報・ニュースなどのプッシュ型情報配信サービス(タクシーや自動販売機の電光掲示板配信にも応用)や、“帰宅や連絡を促す”定型文(シンプルネクスト)のみに対応した子供向け端末「キッズベル」の発売、1999年には発信者課金で基本料不要の「ゼロニード」(02DO/020発信電話)のサービスも開始され、テレビCMもiモード登場後の02DOサービスインまで行われていた(「キッズベル」を除き、東京テレメッセージでも同等のサービスが近年まで提供されていた。)。 2001年4月にポケットベルからクイックキャストへサービス名称を変更した。“確実に届く”ページャーの特性を前面に出し、新端末「スクーパー」シリーズも発売されたが、携帯電話の加入者増加が続き、利用者が大幅に減少したため、2004年6月30日に新規申込受付を終了、2007年3月31日限りで事業を終了した。 NTTドコモの2007年の撤退後は、テレメッセージグループだった沖縄テレメッセージと東京テレメッセージ(2代目:2008年10月1日にYOZANから会社分割)がポケットベル事業を継続していたが、沖縄テレビメッセージは2017年4月に、東京テレメッセージは2019年9月に事業終了した。
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「ポケットベル」の例文・使い方・用例・文例
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