ホッブズとは? わかりやすく解説

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ホッブズ【Thomas Hobbes】

読み方:ほっぶず

[1588〜1679]英国哲学者政治思想家自然主義唯物論唯名論立場に立つ。政治論では、社会自然状態を「万人の万人に対する戦い」ととらえ、人間は、相互に契約結んで一つ意志服従する必要があり、ここに国家主権成立するとし、絶対君主制擁護した。著「リバイアサン」「哲学原論」など。


ホッブズ

名前 Hobbes; Hobbs

トマス・ホッブズ

(ホッブズ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 00:06 UTC 版)

トマス・ホッブズ(Thomas Hobbes, 1588年4月5日 - 1679年12月4日[1])は、清教徒革命イングランド内戦)から王政復古期にかけてのイングランド哲学者


  1. ^ Thomas Hobbes English philosopher Encyclopædia Britannica
  2. ^ a b c 【明日へのLesson:第1週ブック】トマス・ホッブズ リヴァイアサン(1651年)どこまで国家に委ねるか朝日新聞』朝刊2022年4月7日(教育面)2022年6月10日閲覧
  3. ^ 伊豆藏好美「ホッブズ」『哲学の歴史 第5巻 デカルト革命【17世紀】』(小林道夫 編、中央公論新社、2007年)70頁
  4. ^ "Hobbes, Thomas (HBS608T)". A Cambridge Alumni Database (英語). University of Cambridge.
  5. ^ 福田歓一『政治学史』p.322、レオ・シュトラウス『ホッブズの政治学』pp.12-13
  6. ^ Load Acton Essays on Freedom and Power, p.p. 47.. The Beacon Press/The Free Press,.1949.
  7. ^ 國際的精神の養成』。国際連盟協会『震災に関する諸名士の所感』、1923年。
  8. ^ J. A. Thomas, https://www.jstor.org/stable/2548202. Jstor.
  9. ^ カール・ヨアヒム・フリードリッヒ『伝統と権威 権力と正当性と権威』(三辺博之訳、福村出版、1976年)p.145。原著:Carl J. Friedrich, Tradition and Authority. Phaidon, London, 1972.
  10. ^ B W. Hauptli,Selected Criticisms of Hobbes and Ethical Egoism. Florida International University, 2013.


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ホッブズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 14:06 UTC 版)

自然状態」の記事における「ホッブズ」の解説

万人の万人に対する闘争」。ホッブズは、この有名な文句自然状態において個人基本的に平等で、それゆえ競合状態にあることを端的に表した。ホッブズによれば個人能力はほかの個人を完全に従属させるほどには不平等なものではない。また人間にはほかの動物異なり理性という予見能力があるので、動物が現に生存脅かされたときのみ生存危機感じるのに対し人間未来生存危機から現在の生存守ろうとする。現在のみの生存が現に生きていることによって保証されるに対して未来生存はいまだ明らかにされていないのだから、保証されるとがない。ゆえに人間においては生存優位はつねに相対的である。そのため未来生存確保するための欲望際限がない。またこのような未来生存確保するために暴力などの積極的な手段訴えることは自然権として善悪以前肯定されるものとされた。前述したように、個人能力他人を完全に従属させるほど強力ではないから、このような競合状態基本的に永遠に続く。 ところで、個人にとって最大の不幸は死、とりわけ自分意志反して他人暴力によってもたらされる死である。他人暴力他人自然権由来するであるから自然権矛盾孕んでいることになる。このことから予見能力としての理性は「各人自然権制限せよ」という自然法を導く。 さて自然権理性予見能力基づいていることから、自然権制限するということは理性、すなわち判断力委ねることである。社会契約とは、ある一者自然権判断委ねることである。社会契約により個人暴力も、ましてや生存権放棄するものではないが、社会契約結果として国家理性リヴァイアサン自然権判断委ねるのである。ホッブズにおいては自然状態は不完全で、自己完結ていない態と考えられている。 ホッブズにおいて注意すべきことは、社会契約結んでリヴァイアサン形成されたとしても、個人間の闘争決着するのみで、リヴァイアサン同士闘争永遠に続くということはカール・シュミット指摘するところである。

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「ホッブズ」を含む「自然状態」の記事については、「自然状態」の概要を参照ください。


ホッブズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/18 15:51 UTC 版)

自然法論」の記事における「ホッブズ」の解説

グロチウス自然法論主題が、分裂する市民国家間合理的な法規制にあったとすれば、ホッブズのそれは、市民国家そのもの正当化である。ホッブズは、次のような順序で、自然状態から必然的に市民国家生じると説明する自然状態においては人間自然本性人間置かれ自然的条件のゆえに、万人対す万人戦争が起こる。 この状態を抜け出すための必要な条件(=自然法)を理性発見し平和な社会状態に移行することが可能である。 社会状態を維持するための必要十分条件は、主権設立とそれへの服従である。 このようなホッブズの論証は、思考実験的な性格有している。つまり、仮に市民国家持たない人々がいるならば、彼らはどのような規範受け入れるのかということである。実際に自然状態存在したかどうかは重要ではない。また、ホッブズは、事実から規範直接的に導出するという自然主義的誤謬をも入念に回避している。ホッブズの主張要点は、自然状態から市民国家移行すべしということではなく、仮に自然状態生じるとしても、人々はそこで市民国家へと向かう自然法受け入れであろうという予測である。

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