ホセ・エチェガライ・イ・アイサギレ
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ホセ・エチェガライ・イ・エイサギーレ(スペイン語:José Echegaray y Eizaguirre、1832年4月19日 - 1916年9月4日[1][2])は、スペイン・マドリード出身の劇作家。代表作に思うように作品を書けない作家の主人公エルネスト、彼の庇護者で「第二の父」と自称するドン・フリアン、その妻である若き女性テオドーラを巡った三角関係で世間(媒)から非難を受けて家庭崩壊していく悲劇的な戯曲『恐ろしき媒』がある[※ 1][3][4]。
- ^ 日本ではスペイン文学者の永田寛定が訳したものが岩波文庫から出版されている。また『恐ろしき媒』の原題は『エル・グラン・ガレオート(El gran Galeoto)』といい、この「ガレオート」は、イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリの代表作『神曲』地獄篇第5曲第136句から138句に「うちふるひつゝわが口にくちづけしぬ、ガレオットなりけり書ふみも作者も、かの日我等またその先さきを讀まざりき」(山川丙三郎訳)」とあることから、ガレオートの由来は『神曲』にあるといった説や、船を漕ぐ囚人のことを「ガレーラ」に因んで「ガレオット」と呼んでいた説があり、原題の由来は定かではないと翻訳者の永田寛定が推測している。なお、この「ガレオット」とは、『アーサー王物語』に登場する人物で、アーサー王の后であるグィネヴィアに思いを馳せるランスロットの媒(なかだち)をするも、病に倒れて病死するといった設定になっている。
- ^ a b José Echegaray y Eizaguirre - インターネット版ブリタニカ百科事典(1998年の記述)、2017年2月16日閲覧。
- ^ a b c JoséEchegaray Fact - ノーベル財団公式ホームページ、2017年2月16日閲覧。
- ^ a b c 桑名 1973, p. 84.
- ^ a b c d 桑名 1971, p. 126.
- ^ 長南 1983, p. 275.
- ^ Guimerà, el robado Nobel catalán - Memento Mori!、2017年2月16日閲覧。
- ^ a b c 会田 1972, p. 483.
- ^ ホセ・エチェガライ - コトバンク、2017年2月16日閲覧。
- 1 ホセ・エチェガライ・イ・アイサギレとは
- 2 ホセ・エチェガライ・イ・アイサギレの概要
- 3 生涯
- 4 作品
- 5 参考文献
固有名詞の分類
金羊毛騎士団員 | アンドレア・ドーリア オイゲン・フォン・エスターライヒ ホセ・エチェガライ・イ・アイサギレ ジョゼフ・ボナパルト カルロ・フェリーチェ |
スペインの劇作家 | ホセ・エチェガライ・イ・アイサギレ サンティアゴ・ルシニョール フアン・ルイス・デ・アラルコン フェデリコ・ガルシーア・ロルカ ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ |
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