ペデストリアンウォークウェイとは? わかりやすく解説

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ペデストリアンデッキ

(ペデストリアンウォークウェイ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 16:02 UTC 版)

ペデストリアンデッキは、高架型の歩道。一般に建物と接続して作られ、歩道のほかに広場の機能を併せ持つ場合も多く、道路の付属物である横断歩道橋とは区別される[3]。ペデストリアンは歩行者を意味する英語「pedestrian」をカタカナ転写したもの。略してペデデッキ[4]、あるいはペデ[5][6]と言う場合もある。スカイウォークも参照のこと。


注釈

  1. ^ 『街道をゆく 26 嵯峨散歩、仙台・石巻』の取材で、1985年2月25日から2月28日まで仙台石巻を旅した。
  2. ^ 1982年(昭和57年)6月23日開業の東北新幹線の建設に同期して建て替えられた6代目(現行)仙台駅舎(1977年12月竣工)の西口に、仙台市が75%、国鉄が25%の費用負担で建設された。駅舎前面のメインデッキ部を国鉄が施行し、1978年8月と翌1979年8月の2分割で供用された。メインデッキより西側の橋・階段部は仙台市が施行し、1977年着工、一部供用を重ねて1981年8月に完成した(これ以降も延長・改良が繰り返されている)。
  3. ^ 屋根が付いている場合は、建築物とされる可能性あり。
  4. ^ 北海道南西沖地震(1993年7月12日発生)の津波被災地である北海道奥尻郡奥尻町奥尻島)の青苗漁港において、水産庁「災害に強い漁港漁村づくり事業」により1996年(平成8年)11月に着工し、2000年(平成12年)10月に完成した人工地盤「望海橋」(海抜7.7 mで岸壁からの高さは6.2 m、幅31.9 m、長さ163.5 mで面積4,650 m2、2,325人分の避難スペースとなっている)は、他の建物との接続はないものの、背後の高台との間に歩行者・自動車両用の橋が架けられ、人工地盤には車も進入可能になっている。通常時の望海橋の人工地盤は広場・展望施設・駐車場、人工地盤の下は漁業関連の作業場として活用されている。
  5. ^ 同デッキは、津波発生時には避難誘導路、通常時には歩行者に開放されることを企図して建設された。日本三景松島を遊覧する観光船が発着する塩釜港西埠頭前の観光施設「マリンゲート塩釜」(津波防災拠点支援施設に隣接)と、イオンタウン塩釜JR仙石線高架線区間にある高架駅本塩釜駅に隣接)とを結ぶ。途中、都市計画道路港町海岸通線、歩行者専用道路しおかぜ通り線、公園などの上空を通る。
  6. ^ 柏駅西口のペデストリアンデッキはダブルデッキとは呼ばない。
  7. ^ ほかに太陽光発電設備および風力発電設備も追加された。

出典

  1. ^ “国内最大級「ペデストリアンデッキ」(仙台駅前) 増設繰り返し大規模化”. 河北新報. (2022年1月8日). https://kahoku.news/articles/20220108khn000030.html 
  2. ^ 細谷真里 (2019年11月3日). “若き家康、いざ出陣 東岡崎駅前に銅像、空中回廊が開通”. 中日新聞. https://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20191103/CK2019110302000060.html 2019年11月3日閲覧。 
  3. ^ a b 新道路利活用研究会報告書(道路空間の有効活用と道路管理における民間活用部会) (PDF)道路新産業開発機構 2010年6月)
  4. ^ 西口ペデ・デッキとつながり駅周辺の回遊性が向上します ~千葉駅 駅舎・駅ビル建替え計画の一部変更について~ (PDF) JR東日本、2014年6月27日
  5. ^ 土木学会編『ペデ:まちをつむぐ歩道橋デザイン』鹿島出版会、2006年2月16日
  6. ^ 増渕文男、「跨道人道橋の建設史と設計基準の変遷に関する研究」 土木史研究 1993年 13巻 p.57-67, doi:10.2208/journalhs1990.13.57
  7. ^ 浅井建爾 2015, pp. 162–163.
  8. ^ 大泉学園駅北口にリズモ大泉学園が完成 (PDF)練馬区「ねりま区報」 2015年3月21日)
  9. ^ 特集 生まれ変わる広島駅周辺 (PDF)広島市広報紙「ひろしま市民と市政2014年6月15日号
  10. ^ JR仙台駅西口前の歩行者回廊 駅舎ビル修復で構内はクレーンと工事車両で埋まる(東北大学災害科学国際研究所「河北新報震災アーカイブ」 2011年4月1日)
  11. ^ キャスティ 21 コアゾーン等の整備に関する提言 骨子 (PDF)姫路市
  12. ^ JR住道駅前デッキの文化活動としての使用に関する要綱大東市 1994年7月5日制定)
  13. ^ 安城駅前デッキ安城市 2015年11月30日)
  14. ^ 河内長野駅前デッキ整備事業 (PDF)河内長野市
  15. ^ 八王子駅前デッキ拡張 市、にぎわい創出めざす日本経済新聞 2016年2月11日)
  16. ^ 市川駅南口駅前デッキ (PDF) (日建設計シビル「歩道橋・デッキ」)
  17. ^ 都市モノレールの整備の促進に関する法律(1972年(昭和47年)11月17日法律第129号) - e-Gov法令検索
  18. ^ 都市モノレールの建設と事業主体 (PDF) (日本モノレール協会)
  19. ^ 新交通システムの定義(日本交通計画協会)
  20. ^ a b c ペデストリアンデッキの登場と駅前空間の変化 (PDF)ミツカン「機関紙『水の文化47号」)
  21. ^ 第26巻 嵯峨散歩、仙台・石巻朝日新聞出版司馬遼太郎 街道をゆく 公式ページ」)
  22. ^ 第34号(2010年9月15日号)宮城県図書館「レファレンス事例集webマガジンアーカイブ」)
  23. ^ 仙台駅周辺の大改造(仙台市都市整備局総合交通政策部交通政策課) (PDF) (アーバンインフラ・テクノロジー推進会議)
  24. ^ a b 官民一体で進めた仙台の駅前振興 | 新潟日報デジタルプラス
  25. ^ 河北新報 2022年1月8日新聞記事- 国内最大級「ペデストリアンデッキ」(仙台駅前) 増設繰り返し大規模化
  26. ^ 道路の上空に設ける通路の取扱等について (PDF)建設事務次官 建設省発住第37号、国家消防本部長 国消発第860号、警視庁次長 乙備発第14号)
  27. ^ 技術情報(住軽日軽エンジニアリング)
  28. ^ a b 道路占用(国土交通省)
  29. ^ 道路上空に津波避難タワー、静岡県吉田町が全国初の整備(日本経済新聞 2013年10月9日)
  30. ^ 全国初! 平時も使える「歩道橋型」津波避難タワーが完成(静岡県『ふじのくに 防災減災・地域成長モデル 「内陸のフロンティア」を拓く取組』 2013年10月31日)
  31. ^ 「広報しおがま2016年4月号」6ページ (PDF) (塩竈市)
  32. ^ “津波から市民と観光客守る 避難デッキ完成”. 河北新報. (2016年4月24日). オリジナルの2016年4月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160424120658/http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201604/20160424_13024.html 2023年9月23日閲覧。 
  33. ^ 塩竈市港町地区津波避難デッキの概要 (PDF) (塩竈市)
  34. ^ 塩竈市復興交付金事業計画位置図 D-15-1 港町地区津波復興拠点整備事業 (PDF) (塩竈市)
  35. ^ 仙塩広域都市計画 一団地の津波防災拠点市街地形成施設の決定(塩竈市決定) (PDF) (塩竈市)
  36. ^ 漁港における避難誘導デッキ(人工地盤)の計画手法の研究 (PDF)一般財団法人 漁港漁場漁村総合研究所「平成24年度調査 調査研究論文集 No.23」)
  37. ^ 津波避難誘導デッキに作用する津波波力の研究 (PDF) (一般財団法人 漁港漁場漁村総合研究所「平成24年度調査 調査研究論文集 No.23」)
  38. ^ 漁港における津波避難誘導デッキの設計の進め方 (PDF) (一般財団法人 漁港漁場漁村総合研究所「平成24年度調査 調査研究論文集 No.23」)
  39. ^ 広報かしわ:平成25年12月15日号市長室だより(柏市)
  40. ^ 第2期柏市中心市街地活性化基本計画 (PDF) (柏市)
  41. ^ 自由通路における立体道路制度の活用 (PDF) (国土交通省)
  42. ^ 立体道路制度の一般道路への適用について (PDF) (内閣府 2005年11月11日)


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