プレミアムシート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:50 UTC 版)
「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」の記事における「プレミアムシート」の解説
さらに一般席とは別に、以下のような多種多様な特別席(プレミアムシート)が用意されている。 砂かぶり席:バックネット裏に2カ所(各40席)、内野一塁・三塁側のカメラマン席の横(各150席)、および3層から成るレフトスタンドの1層目に位置する(180席)。他球場のフィールドシートに相当するものであるが、大相撲での「砂かぶり」(土俵下の桟敷席)を意識して座席はグラウンドレベルより低く設置されており、最前列の観客のほぼ胸の位置が地表面のため選手の転落防止用にフェンスが付けられている(楽天コボスタジアム宮城も同様)。2010年はバックネット裏の計80シートがビックカメラ、内野一塁・三塁側の計300席は前年から引き続きキリンビールがそれぞれ命名権を獲得、「ビックカメラシート正面砂かぶり席」「KIRINシート内野砂かぶり席」となった。「KIRINシート内野砂かぶり席」ではカープが勝利を収めると、ヒーローインタビューを受けた選手とハイタッチできる特典がある。 のぞきチューブ席:レフトスタンド砂かぶり席同様、ライトスタンドの下に設置される観客席。床はグラウンド地表面より85cm低く、ライトフェンス下部に設けられた縦0.6m・横15mの「のぞき窓」から試合を観戦できる。のぞきチューブ席が設置される空間はドリンクや軽食をそろえたスポーツバーになっており、室内には天井を突き抜けた巨大バットが直立、壁にはめり込んだ巨大ボールがデザインされている。通常チケットに500円の追加料金を支払えば入場が可能(30分ローテーションの入替制)。2010年度以降はパーティースペースとして団体利用が出来るようになった。2015年には大幅リニューアルが行われ、巨大バットは巨大スパイクに置き換えられ(それに伴いライトスタンドに突き出していたバットもスパイクに変更)、座席もかつて旧広島市民球場で仕様されていたプラスチック製のものからソファーに変更、壁面には試合中継用のマルチモニターが5台設置された。 寝ソベリア:スコアボードの横、ライト側に設置される観客席。地面には人工芝が敷きつめられており、チケット購入者にはチームカラーを意識した赤色の2人用クッションソファーが用意される。ソファーは防水加工が施された上、長時間でも疲れにくいよう厚みを持たせており、背もたれを倒してゆっくりと寝ころびながら観戦できる。2011年度からはセブン-イレブンが命名権を獲得したため「セブン-イレブンシート寝ソベリア」となっている。 ゲートブリッジ:三塁側内野スタンドとビジターパフォーマンスシートを結ぶ高さ8mの橋上に設置された観客席であり、6人用のテーブルとベンチが10セット設置される。ここからは球場内外を見渡せるため、球場傍を行き交うJR山陽新幹線や山陽本線が視界に飛び込んでくる。 コカ・コーラテラスシート:内野スタンド2階の最前列に位置するボックス状になったブースで、日本コカ・コーラ株式会社と、広島県フランチャイジー(ボトラー)のコカ・コーラウエストが命名権を獲得した。2013年までは木製の椅子が備えてあったが、2014年からはマツダ向けに自動車用シートを卸しているデルタ工業製作のクッション付きシートが用意される。 びっくりテラス:ライトポール際のスタンドに設置された観客席で、観戦しながらバーベキュー等を楽しめる。椅子やピクニックテーブルを備えており、食材はチケットとセット販売される。ネーミングの由来は、ファウルボールが突然飛び込みやすいエリアにあることから。エバラ食品工業が命名権を獲得、「エバラ黄金の味 びっくりテラス」となっている。 パーティグリル:2013年、バーベキューエリアとしてバックスクリーン横に新たに設けられたエリア。従来の「びっくりテラス」が好評だったため、その要望に応える形で設置された。 パーティフロア・パーティベランダ:団体客を対象としたエリア。パーティフロアは内野スタンドの中2階にあり、大きさは横50m、奥行き6m。通常は7部屋に区切られているが、間仕切りを外すことで大がかりなイベントにも活用できる。三塁側には広めのスペースが確保されているラグジュアリーフロアがある。パーティベランダは3層から成るレフトスタンドの2層目に位置するが、2016年シーズンオフに改装工事が行われ、「食と団らん」をテーマにした空間へとリニューアルされた。 プレミアムテラス・コージーテラス:2013年、レフトスタンド最上部の改修が行われた結果、新たに設けられたエリアである。プレミアムテラスの前面はガラス張りとなっているため見晴らし良く、さらにクッション付きシートも用意されており快適な観戦が可能である。プレミアムテラスの後方に位置するコージー(COZY:心地よい)テラスは、ウッド調のテーブル・椅子が用意されている他、コンコースとの段差が無いため、車椅子での利用も可能である。 鯉桟敷:2010年より、3塁側内野スタンドに3エリア(1エリア:8人まで)設けられており、畳敷に座椅子、座布団、木製テーブルが用意された和風座席となっている。好評を博したため、2013年からは9エリアに増やされ、2019年からは更に1エリア増えて10エリアとなった。 ただ見エリア:レフトスタンド砂かぶり席の後方に設置。壁の一部が取り払われているため、球場の外から無料で試合を観戦できる。 こうした新たな種類の座席が用意されることから、旧市民球場では11区分だった観客席チケットは、本球場では27区分とより細分化されている。なお、2010年から以上の席を一部改装し新たな区分を設けた。 (左)バックネット付近の「正面砂かぶり席」(右)シートからの視界 (左)内野一塁側の「KIRINシート」(右)シートからの視界 (左)「のぞきチューブ席」全景(右)窓から見えるフィールド 「のぞきチューブ席」からライトスタンド上に突き出したバット 2014年のシーズンオフ、バットからスパイクに変更された 西部劇の雰囲気を漂わせる「ウッドデッキ席」。2013年から「パーティグリル」に変更 バーベキューを楽しめる「エバラ黄金の味 びっくりテラス」 2013年に登場した「パーティグリル」。「びっくりテラス」が好評のため増設されたバーベキューエリア ピクニック感覚で楽しめる「寝ソベリア」 「ゲートブリッジ」に設置されたテーブル 見晴らしの良い「コカ・コーラテラスシート」 2013年に新設された「コージー(COZY)テラス」。車椅子での利用も可能 団体客を対象にした「パーティフロア」 「食と団らん」をテーマに、2017年リニューアルした「パーティベランダ」 レフトスタンド後方に用意された、球場外から無料で試合を観戦できる「ただ見エリア」
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