ブラッカリィ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 17:53 UTC 版)
ブラッカリィ (Brockary) タイプは、ザブングルタイプとほぼ同じ顔を持った、飛行可能な大型ウォーカーマシンである。色はギア・ギアを若干濃くした色で、単一ではなく塗り分けられている。 ザブングルとウォーカー・ギャリアの中間的な外観を持ち、背部には固定式のローターが装備されている。股間とふくらはぎにホバーノズルを装備している。変形機構こそもたないものの、ローターとジェットホバーを用いて短時間の飛行が可能な機体であり、機動性は可変タイプのザブングルやウォーカー・ギャリアに勝るとされる。胸に機関砲塔、下腕部にミサイルランチャー[要出典]を持ち、ギャリアと同種の銃を装備する。また、ザブングルやギャリアと同様ハンドル操作である。 ドランの配備から多少遅れて登場し、イノセント側の軍隊に配備された。第41話でゲラバ・ゲラバ、第43話でイノセントのドワス、第50話でティンプが使用している。後付設定では、通常型とエンジンをデチューンした普及型が存在すると設定されたが、画面上での差違は不明。ジロン達の戦いの以後、イノセントが扱いやすくするための改造機だとの説もある。 本機はザブングルタイプの一種に見なされる場合もあり、「ブラッカリィ(ザブングル・タイプ)」、「ザブングルタイプ ブラッカリィ」、「ザブングル・改タイプ」と呼ばれることもある。しかし、最新史料である『マスターファイル』(p61)において、ザブングルタイプの発展型ではなくコンセプトを踏襲した新型機であり、駆動系はウォーカー・ギャリアに近似する(頭部もザブングルタイプからの流用は一切無い)ことが明らかとなった。また同時に、エンジンはV16エンジン(本体)&V8エンジン(ファン)であり、バリエーションとして「試作機(3機)」「先行量産型」「索敵性能向上型」「拠点防衛用/制圧仕様」「暴徒鎮圧用/白兵戦仕様」が存在した等の、様々な新事実が明かされている。 デザインは、湖川友謙が制作初期にティンプ専用機として描いたラフを基に、富野由悠季が修正を加え、芥川義明(ビーボォー)がクリーンアップ。つまりギャリアの登場とは無関係に、物語当初より世界観にそぐわないザブングルの存在を合理的に馴染ませようとする配慮があったことがうかがえる。 [目次へ移動]
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