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フットブレーキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/03 11:52 UTC 版)
フットブレーキは、自動車の運転中に使用される常用ブレーキ/サービスブレーキ/主ブレーキの通称。足で操作するため、フットブレーキと呼ばれる。運転者は単に「ブレーキ」と呼ぶことが多い。
足で操作するパーキングブレーキも、「ハンドブレーキ」に対して「フットブレーキ」の一種になるが、混用を避けるために「足踏み式サイドブレーキ」「足踏み式パーキングブレーキ」と呼ばれている。
通常型自動車の運転席の足元についているペダルは、ブレーキペダルという。通常はブレーキペダルは運転席に1つだけだが、自動車教習車の教官席、左右座式のロードローラーは2つのブレーキペダルを備える。不整地での小回りを要求される農業機械などには、左右輪別体式の一対のフットブレーキペダルが備えられる。これには左右ペダルの連結棒が取り付けられており、左右を合体することで通常のブレーキとして操作できる。オートバイのブレーキペダルは、後輪ブレーキのみの操作をおこなう。
目次 |
フットブレーキの種類
油圧もしくは圧縮空気もしくはロッドで、ブレーキを作動させる。
油圧式
主に後輪ディスクブレーキのオートバイ、小型自動車、多くの中型自動車は油圧式フットブレーキを備えている。フットブレーキで入力された力は、負圧式倍力化装置(マスターバック)で増幅され、マスターシリンダー内のピストンを押して油圧を発生させ、各車輪のブレーキシリンダーへ制動力として伝わる。自動車では吊り下げ式ペダル、オートバイの後輪用ではシーソー式ペダルが主流である。ブレーキは、踏み続けると加熱されて油圧配管内に気泡が生じ、ヴェイパーロック現象を引き起こしてブレーキが利かなくなる危険性を含んでいる。
空気油圧複合式(エアオーバーまたはエアオーバーハイドロリック)
主に大型自動車と一部の中型車で使われている。油圧式のマスターシリンダーのピストンを、空気圧で押す方式。このため、ブレーキペダルが操作するものは、圧縮空気。踏むと圧縮空気がマスターシリンダーのピストンに流れ、離すとその空気が外部に開放され、ブレーキ油圧が解除される。この法式は負圧式倍力化装置よりも強力な油圧をつくるため、エアブレーキ車両の経験がない人は急ブレーキになる。オルガンペダルの先の方を軽く踏んでいくと徐々に空気が送られるタイムラグが生じるので、滑らかな減速が得られる。一部を除きオルガンペダルである。オルガンペダルでないエアブレーキは、日野・レンジャーや日野・プロフィアなどがある。ブレーキを使うたびにエアタンクの空気が抜けるため、エアコンプレッサーを使ってタンク内の空気圧をある程度高めておかなければならない。空気が漏れ、タンク内の空気圧が外気圧と同じになると全く作動しない。ブレーキを踏み続けると加熱し、油圧配管内に気泡を生じ、ブレーキが利かなくなるヴェイパーロック現象を引き起こす可能性を含んでいる。
空気圧式(フルエア)
主に大型トレーラーとトラクタに使用されている。空気圧式ブレーキでは、ブレーキシューは、通常、スプリングでドラムに押さえつけられおり、圧縮空気で作動するアクチュエータにより、ブレーキが緩解される仕組みである。そのため、配管の破断やトレーラーの分離といった事故の際には、ブレーキが自動的に作動する。低圧のコントロール系で、高圧の動作系を操っている。そのため細かい操作のタイムラグは空気油圧複合式よりも大きいが、より強力なブレーキ力を発生させられる。また、2系統の空気のみの伝達のため、トレーラーの切り離しに適している。ブレーキを使うたびにエアタンクの空気が抜けるため、エアコンプレッサーを使ってタンク内の空気圧をかなり高めておかなければならない。当然ながら、タンク内の空気圧が外気と同じになると全く作動しない。液体を使用しないため、ヴェイパーロック現象はおこらないが、極寒冷地においては、空気中の水分が凍結して空気配管を塞ぎ、正常に動作しなくなることがある。
ロッド式
オートバイの後輪ドラムブレーキには、ロッド式フットブレーキが採用されていることは珍しくない。まれにワイヤーを使うものもある。液体を使用しないため、ヴェイパーロック現象はおこらない。ペダルはシーソー式。
- 4輪車がロッド式でないのは、ブレーキ操作力を左右輪に等しく伝えることが難しく、制動時に車体を真っ直ぐに保持しにくくなるため。最悪の場合スピンなどでの事故が発生する。
関連項目
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