フィリップス曲線とは? わかりやすく解説

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フィリップス‐きょくせん【フィリップス曲線】


フィリップス曲線

 賃金下落(上昇)率と失業率の間にはトレードオフ逆相関)の関係があること示した曲線1861年から1957年イギリス長期デ-タ用いて1958年フィリップス発見した失業労働市場超過供給であるので、価格理論同じく失業率の上昇はやがて賃金下落させることになる。名目賃金率とインフレ率との間には比例的な関係があるため、失業率インフレ率との間にも同じようトレードオフの関係があり、物価版フィリップス曲線と呼ばれる

フィリップス曲線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/14 03:21 UTC 版)

フィリップス曲線(フィリップスきょくせん、: Phillips curve)は、経済学において物価失業の関係を示したもの。アルバン・ウィリアム・フィリップス1958年の論文の中で発表した。


  1. ^ 中村保, "経済原論Ⅱ(7/9①)・マンキュー第11章①", 講義資料
  2. ^ 中村健一 (1996), "フィリップス曲線の理論的根拠に関するノート", 商学討究, 小樽商科大学
  3. ^ 岩田規久男 『基礎コース マクロ経済学 (基礎コース 経済学)』 新世社・第2版、2005年、192頁。
  4. ^ 伊藤元重 『マクロ経済学』 日本評論社、2002年、167頁。
  5. ^ James Tobin (1972), "Inflation and Unemployment"
  6. ^ George A. Akerlof, William T. Dickens and George L. Perry (2000), "Near-Rational Wage and Price Setting and the Optimal Rates of Inflation and Unemployment"
  7. ^ 黒田祥子・山本勲 (2003), "名目賃金の下方硬直性が失業率に与える影響 ─ マクロ・モデルのシミュレーションによる検証 ─"
  8. ^ Steinar Holden (2004), "Wage formation under low inflation"
  9. ^ Paul Krugman, "The Case For Higher Inflation", The New York Times
  10. ^ 井上智洋・品川俊介・都築栄司 (2011), "Is the Long-run Phillips Curve Vertical?: A Monetary Growth Model with Wage Stickiness"
  11. ^ 三尾仁志 (2000), "基調的なインフレ率とフィリップス曲線"
  12. ^ Paul Krugman, "時計回りのスパイラル", The New York Timesコラムの和訳(道草)
  13. ^ Paul Krugman, "Unemployment and Inflation", The New York Times


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フィリップス曲線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/28 06:00 UTC 版)

アルバン・ウィリアム・フィリップス」の記事における「フィリップス曲線」の解説

彼は研究イギリスデータ焦点当て失業率が高い年賃金率は安定しているか、あるいは下落する傾向観察した逆に失業率が低い時は、賃金率は急激に上昇した。この種の傾向は既にアーヴィング・フィッシャーによって確認されていたが、1958年フィリップスはフィリップス曲線によって描かれるインフレーション失業との間の関係についての彼自身研究出版したフィリップス論文出版される間もなく、強い経済と低いインフレーションとの間にトレード・オフの関係があるという着想は、学究的経済学者政策立案者等しく想像力引き起こしたポール・サミュエルソンロバート・ソローは、アメリカの経済状況下でフィリップス曲線に示唆され可能性について述べた重要な論文書いた人々がフィリップス曲線と考えるものは時間とともに実質的に変化してはいるものの、依然として景気変動マクロ経済分析重要な特徴である。

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「フィリップス曲線」を含む「アルバン・ウィリアム・フィリップス」の記事については、「アルバン・ウィリアム・フィリップス」の概要を参照ください。

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