ファウンドリ
【英】Foundry
ファウンドリとは、半導体メーカーやファブレスからの委託を受けて半導体チップの製造を行う、生産専門の企業のことである。
半導体の製造に関わる設備や製造技術の開発には、莫大な投資が必要となる。製造技術の微細化が進むにつれて、投資額は増大する傾向にある上、製品のライフサイクルも短くなっている。ファウンドリは、半導体製造設備の運営のみに特化することで、経営戦略などに関するコスト負担はリスクを抑えている。製品はOEMで供給する。複数のファブレスから受注することも珍しくない。
2008年現在、世界的に大規模なファウンドリとしては、台湾ニ拠点を持つTSMCやUMC、シンガポールのチャータード・セミコンダクター、中国のSMICなどがある。日本でも、実現こそしなかったが、日立製作所、東芝、ルネサステクノロジなどの大手半導体メーカーによる「日の丸ファウンドリ」構想が2006年頃に検討されていた。
ファウンドリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 15:38 UTC 版)
ファウンドリ(英語: foundry、原義は「鋳造所」)とは、半導体産業において、実際に半導体デバイス(半導体チップ)を生産する工場のことを指す。ファウンダリ、またfabrication facility(製造工場)を略してファブ(fab)と呼ばれることもある。
- ^ “TSMCジャパン、現状と今後の戦略を説明──国内IDMは、ファウンドリーへのアウトソースを増やし、半導体設計や製品開発に注力すべき”. ASCII24. (2005年12月20日)
- ^ 「オフィスが半導体工場に『ミニマルファブ』の衝撃」『週刊ダイアモンド』2015年6月27日、127頁、NAID 40020495722。
- ^ 総合科学技術会議重点分野推進戦略専門調査会 情報通信研究開発推進プロジェクト 第5回会合 資料 (PDF)
- ^ GSMC
- ^ CSMC
- ^ DB HiTek
- ^ “ファウンドリー市場の2023年1Qは大幅減収”. 日経BP (2023年7月21日). 2024年4月6日閲覧。
- 1 ファウンドリとは
- 2 ファウンドリの概要
- 3 概要
- 4 主なファウンドリ企業
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