ピウパイトとは? わかりやすく解説

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ピウパイト(Piypite)

ピウパイト ピウパイト
Great Fissure eruption,Tolbachik volcano,Kamchatka Oblast',Russia
K4Cu2+4(SO4)4O2(Na,Cu1+)Cl 画像の幅約3.5mm8mm

薄緑色をした針状結晶放射状集合体がピウパイトです。
この産地発見され産出稀な鉱物です。

ピウパイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/14 05:03 UTC 版)

ピウパイト
分類 硫酸塩鉱物
シュツルンツ分類 7.BC.40
化学式 K2Cu2O(SO4)2
結晶系 正方晶
対称 正方晶
ヘルマン・モーガン記号: (4)
空間群: I 4
単位格子 a = 13.6 A, c = 4.95 A; Z=4
晶癖 [001]に沿った針状結晶, 正方形断面, 通常は空洞; コケ様集合体
へき開 完全, 長軸方向に平行
粘靱性 脆い
モース硬度 2.5
光沢 ガラス質から脂質
エメラルドグリーン、深緑色、黒色
条痕 黄緑色
透明度 透明から半透明
比重 3.0 - 3.1
光学性 1軸 (+)
屈折率 nω = 1.583 nε = 1.695
複屈折 δ = 0.112
多色性 明確; O = 淡緑色, 黄緑色; E = 深緑色, 淡緑色
溶解度 残渣を残して水に可溶
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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ピウパイト(Piypite)は、組成式K2Cu2O(SO4)2の、カリウムを含む珍しい硫酸塩鉱物である。結晶系は正方晶であり、針状結晶または塊として産出する。個々の結晶の断面は正方形で、しばしば空洞である。色はエメラルドグリーンから黒色で、ガラス状~脂肪光沢を持つ[2][3]

1982年にロシアトルバチク山で初めて記載されたが、イタリアヴェスヴィオドイツバート・エムススラグ鉱床でも報告されている[2][1]噴気孔の環境では、火山昇華物として産出する。カムチャッカ模式地で関連する鉱物には、岩塩カリ岩塩、ラングバイナイト、黒銅鉱赤鉄鉱、トルバチアイト、ドレロファン石、ウルソバイト、硫酸カリ鉱、ポノマレバイト、塩化鉛鉱、水藍石、ユークロール石、アベリエバイト、フェドトフ石、アラース石、アルモクリュチェフスク石、ナボコアイト、ラメル石等がある。ヴェスヴィオでは、パラアタカマ石とともに産出する[2]

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