ビオトープとは? わかりやすく解説

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ビオトープ【biotope/(ドイツ)Biotop】


ビオトープ(英biotope 独Biotop)

生物個体あるいは個体群がすんでいる場所のことで「生息場所,すみ場所」ともいわれます明確な定義はありませんが,単に位置的な場所としてのみとらえるのではなくある種個体及び個体群が,生存できるような環境構成する大気,土等の非生物的諸要因動植物微生物生物的要因の状態を有する特定の場所として考えられています。 
近年まちづくりにおける河川道路公園緑地等整備についても生態系多様性維持するうえから,多様なビオトープの維持回復創出ネットワークづくりに配慮した取組み検討されはじめています。

ビオトープ

 気候条件生物的非生物要素分布状態などによって他と区別される動植物生息場所一般的には都市限らず農村山林等も含むあらゆる場所において生き物住み着くことのできる場所を示す。都市内においても、コンクリート等の単一材料整備するではなく、より多様性のある自然に近い状態に整備することを、都市内のビオトープ整備呼んでいる。生態系保全観点からは、ポツンとビオトープを整備するではなく生物の移動撹乱ができるようなビオトープ・ネットワークの形成が重要とされている。

ビオトープ (びおとーぷ)


ビオトープ

【英】:biotope

特定の生物群落が存在できるように,特定の環境条件整えた地域,つまり生息空間のこと。近年生物の多様性確保するために,さまざまな生物生存の場としてのビオトープを保全再生していくことが重要視されている。各地域では現在残されている生息環境保全回復して人工的にビオトープを創造する事などがすすめられている。

ビオトープ


ビオトープ Biotop[ドイツ語]

全体 ★☆☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆

凡例

生物生息空間

陸域から海岸域までのビオトープ生物生息空間形成するための海と陸の緑のネットワーク事業実施します

意味説明

小川や池など,野生の生物生息できる環境人工的に作った空間

野生生物生息空間 生態観察園


ビオトープ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/11 05:24 UTC 版)

ビオトープ: Biotop)は生物群集の生息空間を示す言葉である。日本語に訳す場合は生物空間(せいぶつくうかん)、生物生息空間(せいぶつせいそくくうかん)とされる。語源はギリシア語からの造語(bio(命) + topos(場所)。転じて、生物が住みやすいように環境を改変することを指すこともある。


  1. ^ 長谷川佐撮影『ビオトープ園』2020年7月21日。
  2. ^ a b c d e f g h 五十畑弘『図解入門よくわかる最新土木技術の基本と仕組み』2014年、167頁。 
  3. ^ 1967年、グローバル・シリーズ, 古今書院、全国書誌番号:79023103NCID BN03028384
  4. ^ 1968年、朝倉書店、全国書誌番号:68004249NCID BN01601001doi:10.11501/1382704
  5. ^ a b 五十畑弘『図解入門よくわかる最新土木技術の基本と仕組み』2014年、168頁。 
  6. ^ (公財)日本生態系協会. “ビオトープ管理士資格試験”. ECO-JAPANの活動. 2012年7月2日閲覧。
  7. ^ 五十畑弘『図解入門よくわかる最新土木技術の基本と仕組み』2014年、169頁。 


「ビオトープ」の続きの解説一覧

ビオトープ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/04 00:07 UTC 版)

蟹江町立学戸小学校」の記事における「ビオトープ」の解説

ビオトープが2000年平成12年)に完成生き物とのふれあい活用されている。

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ビオトープ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 02:58 UTC 版)

アクアスケープ」の記事における「ビオトープ」の解説

上記スタイルは、地理的な起源に関係なく、望ましい視覚的影響基づいて植物と動物の種を組み合わせることもよくあり、ビオトープ水族館は、特定の地理的位置特定の水生生息地正確に再現するように設計されており、必ずしも庭のようなディスプレイ型を提供するだけではない。植物はまった存在する要はないが、存在する場合は、表現されている生息地自然に見られるものと一致する必要がある。こうして自然に共存する生物のみを含めることにより、ビオトープを使用して比較的自然な環境での生態学的相互作用研究が可能。

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ビオトープ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 03:04 UTC 版)

長崎ペンギン水族館」の記事における「ビオトープ」の解説

第1駐車場から水族館までの日見川左岸部の遊歩道整備され西から順に「棚田草地」「渓流落葉樹林」「小川常緑樹林」「池・海岸林」が再現されている。水場にはガマヒメガマ)、イネハッカなどの植物植えられメダカカダヤシが泳ぐ。樹木ハゼノキアラカシヤマザクラなどがある。ビオトープの下は河口域海岸部だが、石段石垣組まれていて水際まで降りることができ、汽水域タイドプール多様な生物観察できる

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ビオトープ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 18:25 UTC 版)

千葉県立小金高等学校」の記事における「ビオトープ」の解説

以前中庭には木が一本植えられているだけであったが、1996年にビオトープが造営され生徒憩いの場となっている。流山市流山北小学校のビオトープを基に作り下総谷津再現したもので、井戸水をくみ上げ池を作り様々な木を回り配置している。しかし、近年となって毛虫発生スズメバチの巣の形成があり、ビオトープとしては維持管理充分でない。ビオトープ参照

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ビオトープ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 15:31 UTC 版)

生息地」の記事における「ビオトープ」の解説

詳細は「ビオトープ」を参照 ビオトープは[疑問点ノート]、生物住環境人為的に再現する試みで、生態系構築目標とする。この場合動物植物から微生物に至るまでの生態系構築することを意味している。この活動により、たとえば一度破壊され生態系復旧させたり、周囲開発失われた生態系保存して地域生息していた生物シェルター避難所)にすることが行われる。日本では水辺生態系再構築する試みがよく知られているが、もともとは水辺だけに限定され概念ではない。 生物生存には不可欠となるが、循環させるためにポンプなど機械装置助け借り場合もある(河川から支流作る場合もある)ものの、それ以外は自然な状況再現目指しており、そこでは昆虫小鳥などの小動物自由にときには他の生物捕食したり、逆に捕食されたりしながら生活できるようにする。 どの程度規模環境再現するかは設置運営側意向にも拠りまちまちではあるものの、往々にしてその活動数年にも及ぶ期間を掛けて安定させることが行われている。こういった活動一部バイオスフィア2どのように将来的宇宙開発向けて地球環境外で地球自然環境再構築するための研究にも、その裾野見いだすことが可能である。

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