パウロ書簡とは? わかりやすく解説

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パウロ書簡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 15:52 UTC 版)

パウロ書簡(パウロしょかん、: Pauline epistles)とは、キリスト教聖書正典である新約聖書に収められた27文書の中でパウロが執筆したと聖書中に書かれてある文書のこと。すべて書簡の形式をとっていることから、こう呼ばれる。他の新約諸文書同様ギリシア語で書かれている。


  1. ^ ジョン・グレッサム・メイチェン『パウロ宗教の起源』いのちのことば社
  2. ^ 『新キリスト教辞典』いのちのことば社 ISBN 4264012589
  3. ^ 尾山令仁『聖書の概要』羊群社


「パウロ書簡」の続きの解説一覧

パウロ書簡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 05:00 UTC 版)

仮現説」の記事における「パウロ書簡」の解説

一般にパウロ1世紀)の真正書簡認められている『コリントの信徒への手紙一』によると、パウロ以外の人物伝えた異な福音影響により、コリントス教会分裂したことが分かるコリントス信徒で、霊・肉二元的な考えパウロはこれを否定しない)から、極端に肉体蔑視し、「死人復活」を否定する者を、パウロ非難している(『第一コリント15:12)。この「死後の復活否定」は、仮現説並行した思想と言える

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パウロ書簡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 00:45 UTC 版)

ナザレのイエス」の記事における「パウロ書簡」の解説

パウロ自身記したのは、テサロニケ人への第一の手紙執筆年代50年頃)、コリント人への第一の手紙執筆年代54年頃)、コリント人への第二の手紙執筆年代54年から55年頃にかけての手紙の集合体とされる)、ガラテヤ人への手紙執筆年代54年頃)、フィリピ人への手紙執筆年代54年後半頃)、フィレモンへの手紙執筆年代54年から55年頃)、ローマ人への手紙執筆年代55年から56年頃)、これら以外はパウロの名を使った偽書である可能性が高いとされる

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パウロ書簡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/13 00:26 UTC 版)

初期キリスト教」の記事における「パウロ書簡」の解説

パウロはかつて伝道行ったギリシアコリントス戻りその後アナトリアエーゲ海岸にあるエフェソス、更にトロアスへと移動したその後再びコリントスへと戻り、その地でローマ信徒書簡書いた。これが『ローマの信徒への手紙』と呼ばれる文書で、パウロ書いた書簡の中では最も重要かつ影響力ある書簡となっている。これを含むパウロ書簡と呼ばれる一連の文書群のうち、いくつかパウロ弟子の手になる)。これらの文書には父なる神キリスト以外の第三神格聖霊聖神)が既に現れており、ひとつの神が、神秘的な三重本性を持つというキリスト教教義明確な特徴三位一体)にまつわる認識は、すでにこの最初期文書に見ることができる。 パウロにおいては罪の意識が非常に強く、彼は心の欲する善を行うことができずに、かえって心の欲せざる悪をなしてしまうことに悩んだ。そのため彼の思想では無力な人間自力では救われるとがないために、神の恩寵によってのみ救済される。そしてパウロは、イエスの死こそ神の自己犠牲であり、この神の自己犠牲によって人間は罪から解放され、これを信じイエス教え実践することで新しい生を迎えることができるという。このようにパウロにおいては内面行為分裂説かれた。 パウロ政治思想としては、受動的服従知られている。 「人は皆、上に立つ権威に従うべきです。神に由来しない権威はなく、今ある権威はすべて神によって立てられものだからです。従って、権威に逆らう者は、神の定めに背くことになり、背く者は自分の身に裁きを招くでしょう実際支配者は、善を行う者にはそうではないが、悪を行う者には恐ろしい存在です。あなたは権威者恐れないことを願っている。それなら、善を行いなさい。そうすれば権威者からほめられるでしょう権威者は、あなたに善を行わせるために、神に仕える者なのです。しかし、もし悪を行えば恐れなければなりません。権威者いたずらに剣を帯びているのではなく、神に仕える者として、悪を行う者に怒りをもって報いるのです。 — パウロローマの信徒への手紙13.1-4 ウォーリンによればパウロ政治的権威に対して負う義務宗教的権威対するそれを区別したが、これは政治的忠誠心宗教的忠誠心分離ではなく政治秩序神の摂理中に位置づけ当時キリスト教徒政治秩序キリスト教理解基づいて受け入れるよう促したものであった。 ダントレーヴは「キリスト教政治理論の全歴史は、この[パウロの手になる]聖句対す絶えざる注釈以外の何ものでもない」と述べている。また、M・パコーはパウロ言葉教会国家分離し国家対すキリスト教服従説くのであるが、注目すべきは彼が従うべき対象として「権威」を挙げているが、「皇帝」を挙げていないことであると指摘している。またパウロキリスト教将来ローマ帝国とともにあると考えており、ローマ市民であったパウロローマ当局からの保護求めている。そのためトロクメは、パウロローマ帝国の支配無条件肯定していたと指摘している。 ウォーリンによればパウロ初期教会指導者たちが政治権力への服従繰り返し述べていることは、この時代キリスト教徒政治秩序への鋭い対立意識があったことを物語っている。事実66年にはユダヤ戦争(〜70年)が起き112年115年にもユダヤ人蜂起し135年にもバル・コクバの乱起きている。 ほかに注目すべき思想としては、「自分の手で働くこと」を推奨している わたしたち命じておいたように落ち着いた生活をし、自分仕事励み自分の手で働くように努めなさい — 新共同訳、「テサロニケの信徒への手紙一」4.11 これは明らかに古典古代労働観反する。

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パウロ書簡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 21:42 UTC 版)

パウロ」の記事における「パウロ書簡」の解説

詳細は「パウロ書簡」を参照 パウロ書簡には新約聖書真性書簡として『ローマの信徒への手紙』『コリントの信徒への手紙一』『コリントの信徒への手紙二』『ガラテヤの信徒への手紙』『フィリピの信徒への手紙』『テサロニケの信徒への手紙一』『フィレモンへの手紙』があり、偽名書簡として『エフェソの信徒への手紙』『コロサイの信徒への手紙』『テサロニケの信徒への手紙一』『テモテへの手紙一』『テモテへの手紙二』『テトスへの手紙』がある。 なお伝統的にパウロ書簡とされるヘブライ人への手紙』は近代までパウロの手によるとされていたが、そもそも匿名の手紙であり、今日では後代筆者よるものとする見方支持されている。

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