バンダ湖とは? わかりやすく解説

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バンダ湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/06 07:24 UTC 版)

バンダ湖(バンダこ、Lake Vanda)は南極大陸 ロス海属領 ヴィクトリアランド ライト谷にある湖沼である。この湖は 5 キロメートルの長さがあり、最大深度は 69 メートルである[1]。 1968年から1995年までの間、ニュージーランドが湖岸にバンダ基地を設置していた。バンダ湖は、海水の 10 倍以上の濃度の塩分を持つ塩湖であり[2]、これは死海の塩分濃度より高く、世界で最も塩分濃度が高いといわれるジブチアッサル湖よりもさらに高い可能性が高い。この湖は、深部の水がより浅い水域の水と混合しない部分循環湖でもある[3]。夏季においても3メートル以上の氷に覆われているが、湖底の水温は摂氏25度に達する。この湖は南極横断山脈のドライバレーにある多くの塩水湖のうちの1つである。南極大陸最大の川であるオニキス川は、海から遠ざかる方向に西に流れてバンダ湖へ流入する[4]。河口に観測所がある。オニキス川とバンダ湖に魚はいない。微生物だけが見られる。


  1. ^ Mathez, Edmond A.. "Cold Fire". July-August 2005. Natural History. 15 Dec 2006
  2. ^ Priscu, J. C., Priscu, L. R., Vincent, Warwick F., and Howard-Williams, Clive (1981). "Photosynthate distribution by microplankton in permanently ice-covered Antarctic desert lakes," Archived 2006年6月22日, at the Wayback Machine. Limnol. Oceanogr., 32(l), 1981, 260-270.
  3. ^ Gibson, John E. (1999). "The meromictic lakes and stratified marine basins of the Vestfold Hills, East Antarctica," Antarctic Science Vol. 11, pp. 175-192.
  4. ^ Maxine Snowden『北極・南極探検の歴史 極限の世界を体感する19のアクティビティ』丸善出版、2016年、148頁。ISBN 978-4-621-30068-8


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