バランスシャフト
ピストンエンジンの回転により生じる主運動系(ピストンとコンロッドの一部)の質量により発生する、不平衡慣性力を打ち消すようにクランクシャフトの回転と同期させ、釣り合わせる錘を偏心して回転させるシャフト。また、このシャフトで不平衡偶力も打ち消すようにしたものがある。これにより、エンジンが発生する低周波の剛体振動を低減し、車内騒音を低く抑えることができる。エンジンの回転数の2次振動を打ち消すためには、クランクシャフトの2倍の速度で回転させるため、ベアリング部には細心の設計が必要であるほか、重量が若干かさむことは避けられない。
参照 2次バランサーバランスシャフト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/12 04:12 UTC 版)
バランスシャフトとはレシプロエンジンにおけるエンジンの振動の抑制技術であり、直列4気筒以下のレシプロエンジンに代表されるエンジンバランスの自己相殺が難しいレイアウトにおいて、クランクシャフトから発生する振動を低減するための偏心シャフトである。特に近年の乗用車用ディーゼルエンジンでは採用例が多い(水平対向ディーゼルを除く)。バランスシャフトの基本概念は、1904年にイギリスのフレデリック・ランチェスターによって発明された[1]。
- ^ a b "Engine Smoothness" Archived 2016年1月6日, at the Wayback Machine., Mark Wan, AutoZine Technical School, 1998–2000
- ^ "Shaking forces of twin engines", Vittore Cossalter, Dinamoto.it
- ^ Bowen, Robert (January 15), How to Build Max-Performance Mitsubishi 4G63t Engines, S-A Design, ISBN 978-1932494624
- ^ 三菱・4G6型エンジンのうち、4G61のみサイレントシャフトが搭載されなかった。この4G61の内部部品を流用する事でサイレントシャフトを除去する改造が行えた。
- 1 バランスシャフトとは
- 2 バランスシャフトの概要
- 3 6気筒エンジンでの採用例
バランスシャフトと同じ種類の言葉
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