バイオフィルムとは? わかりやすく解説

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バイオフィルム【biofilm】

読み方:ばいおふぃるむ

微生物自身産生する粘液とともに作る膜状集合体口腔の歯垢のほか、干潟の泥や川石の表面などに形成される膜などを指す。菌膜微生物膜

肺炎周辺の肺組織の間につくる粘着性膜。多糖類・フィブロネクチン・ビトロネクチンなどからつくられ抗生物質リンパ球のへの接近妨げ難治性肺炎もたらす


バイオフィルム

読み方ばいおふぃるむ
【英】:biofilm

 水中固相表面にはぬるぬるした粘着物がしばしば形成されます。花瓶内壁流しなどにみられるこのような粘着物は細菌形成する生物膜(バイオフィルム)です。細菌および細菌産生する菌体粘性多糖体(グリコカリックス)が固相表面形成した集合体をバイオフィルムといいます地球環境水のあるところには大抵バイオフィルムがみられます。口腔内のデンタルプラーク歯垢)はバイオフィルムの典型例です。口腔常在菌う蝕原生細菌が歯表面形成するバイオフィルムや歯周病原性細菌等が歯周ポケット内に形成するバイオフィルムは複数微生物とそれらの産物構成されていて、相互に影響及ぼしあい、栄養源融通しあったり、薬剤に対して抵抗性を示すなど共同体として小宇宙ミクロコスモス)を形成してます。抗菌剤抗体はこのバイオフィルムの中へ浸透しにくいため、浮遊細菌効果のあった抗菌剤抗体実際に効きにくいのです。薬剤効果発揮させるためには一度このバイオフィルムを機械的に破壊する必要があります。バイオフィルム内の病原性細菌関与する感染症をバイオフィルム感染症いいますう蝕歯周病もバイオフィルム感染症一つです。


バイオフィルム

薄い膜状ネバネバした物質包まれた、複数細菌集まりのこと。抗菌剤などに強い抵抗力を持つ。歯に付いたバイオフィルムは、歯みがきだけではなかなか取り除けない。プラーク歯垢)はバイオフィルムの総称

バイオフィルム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/12 00:41 UTC 版)

バイオフィルムBiofilm)、菌膜(きんまく)とは、固体や液体の表面に付着した微生物が形成する生物膜[1]




「バイオフィルム」の続きの解説一覧

バイオフィルム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:57 UTC 版)

抗真菌薬」の記事における「バイオフィルム」の解説

自然界真菌はバイオフィルムを形成しており、検査室で用い液体培地内の浮遊例外的な増殖形態である。カンジダ静脈カテーテル内にバイオフィルムを形成し易いことが、カンジダによる菌血症が多い一因である。

※この「バイオフィルム」の解説は、「抗真菌薬」の解説の一部です。
「バイオフィルム」を含む「抗真菌薬」の記事については、「抗真菌薬」の概要を参照ください。

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