ネロ指令
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ネロ指令(ネロしれい、ドイツ語: Nerobefehl)とは、第二次世界大戦末期の1945年3月19日、ナチス・ドイツ総統アドルフ・ヒトラーの指示により、国防軍最高司令部が発出した「ライヒ領域における破壊作戦に関する命令(ドイツ語: Befehl betreffend Zerstörungsmaßnahmen im Reichsgebiet)」の通称。この命令は自国内における「焦土作戦」を命令する物であったため、後世の歴史家などによって、かつてローマを自ら焼いたという伝説があるローマ皇帝ネロになぞらえて「ネロ指令」と呼ばれる。
- ^ コルティッツは敵であるレジスタンス運動や中立国であるスウェーデンの総領事との交渉に加え、軍事パレードなどドイツ軍による示威行動や脅迫など硬軟併せ持った手法をとることで、パリにおける大規模な市街地戦や都市破壊を防いだ。これにより、後年コルティッツは「パリを救った人物」と呼ばれた。
- ^ コルティッツがパリ廃墟命令を実施しなかったのは、単にコルティッツに破壊命令を実行するだけの兵器がなかった(コルティッツ指揮下の兵力は少数の戦車があるのみで、一部の橋と建物に地雷を仕掛けるのが精一杯だった)ともされている。
- ^ トーランド、4巻、312p
- ^ Hamsher (Wiliam), Albert Speer / Victim of Nuremberg ?, Londres, Frewin, 1970; Schmidt (Matthias), Albert Speer / Das Ende eines Mythos, Munich, Scherz, 1982
- ^ ドイツ焦土化作戦(いわゆる「ネロ指令」)
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