ニヨルドとは? わかりやすく解説

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ニヨルド 【Niord】

北欧海神通商漁猟守護するとする。海辺の館に住み荒海神の起こす暴風大浪鎮めるという。姿は海を示す青衣を着、貝殼海草の冠をかぶり、白鳥海綿がつく。

ニョルズ

(ニヨルド から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/09 14:56 UTC 版)

ニョルズ[1]古ノルド語Njǫrðr ニョルズル[2]とも)は、北欧神話に登場するである。ヴァン神族の神であったが、のちに人質としてアース神族に移った。現代英語化された表記 Njord よりニヨルド[3]文字コードの制約による別表記 Njörð よりニエルドとも。


注釈

  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』67頁、『スキールニルの旅』に登場するスカジの解説では、彼女はフレイの母親だと説明されている。しかし『エッダ/グレティルのサガ』(松谷健二訳、筑摩書房、1986年)32頁での同じ箇所の説明では、ニエルド(ニョルズ)の妻であるがフレイの母ではないとされている。
  2. ^ ドナルド・A・マッケンジー『北欧のロマン ゲルマン神話』(東浦義雄、竹村恵都子訳、大修館書店、1997年)106頁に、体格の堂々とした美丈夫という描写がある。
  3. ^ このエピソードの詳細はスカジ (北欧神話)#注釈を参照。

出典

  1. ^ 谷口幸男訳『エッダ 古代北欧歌謡集』(1974年。1973年初版)、菅原邦城「エッダ神話小事典」『ユリイカ Vol12(3)』(1980年)など。
  2. ^ 伊藤盡「北欧神話の神々事典」『ユリイカ Vol39(12)』2007年。
  3. ^ 山室静、米原まり子訳『北欧神話物語』(1992年。1983年初版)など。
  4. ^ S・ストゥルルソン 『ヘイムスクリングラ(一)』北欧文化通信社、2008年、48頁。 
  5. ^ 『「詩語法」訳注』3頁。
  6. ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』244頁(「ギュルヴィたぶらかし」第23章)。
  7. ^ 『北欧神話』(デイヴィッドソン)171頁。
  8. ^ デュメジル・コレクション 4』48頁。
  9. ^ 『北欧の神話 神々と巨人のたたかい』108頁。
  10. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』48頁(「ヴァフズルーズニルの歌」)。
  11. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』84頁。
  12. ^ 『エッダ/グレティルのサガ』39頁。
  13. ^ 『北欧の神話 神々と巨人のたたかい』28、107頁。
  14. ^ 『サガとエッダの世界 アイスランドの歴史と文化』(山室静著、社会思想社〈そしおぶっくす〉、1982年)249頁。
  15. ^ 『北欧の神話伝説 (I)』228頁。
  16. ^ 『北欧の神話』153頁。
  17. ^ 『北欧の神話』119頁。
  18. ^ 『北欧の神話伝説 (I)』229頁。
  19. ^ 『北欧の神話伝説 (I)』226-238頁。
  20. ^ Simek (2007:234)
  21. ^ 「異教神話と宗教」『ユリイカ』147頁。
  22. ^ Orchard (1997:117-118).


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