ナインチェ・プラウスとは? わかりやすく解説

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ミッフィー

(ナインチェ・プラウス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/13 05:22 UTC 版)

ミッフィー: Miffy)はウサギ女の子キャラクターである。オランダのグラフィックデザイナー、ディック・ブルーナが描いた絵本のキャラクターで、日本ではうさこちゃんの名前でも知られる。


注釈

  1. ^ ブルーナは絵本に用いる色を当初、のみとしていた(のちに茶色グレーが加えられた)[8]
  2. ^ ブルーナ社が当時は画期的であった一辺15.5センチメートルの正方形の用紙を用いた絵本としてディック・ブルーナ作品を初めて発行したのは1959年であり[17]、以降ブルーナの絵本は「わずかに例外があるものの、ほぼ正方形のみ」となった[18]。正方形の絵本は用紙使用の効率から一度に4冊を発行しており(1959年に刊行されたのは『りんごぼうや(りんごちゃん)』の改訂版、『きいろいことり』『こねこのねる』『ぴーんちゃんとふぃーんちゃん』[19])、1963年の『ちいさなうさこちゃん』『うさこちゃんとどうぶつえん』の改訂版発行に先立つ1962年にもディック・ブルーナは正方形の絵本4冊を刊行している[20]。なお、制作手法の面でも大きな変化が生じており、1955年刊行の初版『ちいさなうさこちゃん』『うさこちゃんとどうぶつえん』は鉛筆絵筆絵の具ポスターカラー)で描かれているが[21][22]、1963年の改訂版以降は透明フィルムに転写した輪郭線と色紙いろがみを用いる、いわば「はさみで描く」手法が採られている[23]
  3. ^ ij」は二重母音 /ɛi/ で発音される。いわば口を開いた「エイ」の音であるが、どちらかと言えば「アイ」に近い。当記事においては「インチェ」で統一する。ウィキメディア・コモンズの音声サンプルも参照。
  4. ^ 二重母音「ui」 の標準的発音は /œy/ であるが、この音は日本語にはない上にカナ表記が極めて難しい。さらに、オランダでも地方によって発音が違う。当記事においては「プラウス」で統一する。
  5. ^ miffy.comの記述を参照[31]
  6. ^ 誕生日の年月日について、ミッフィーの最初の絵本『ちいさなうさこちゃん』と『うさこちゃんとどうぶつえん』を出版した日だからだとブルーナは語っている[34]
  7. ^ このウサギは「バルーンチャーム」などの一部商品では「おともだち」と表記されている[39]
  8. ^ 原題だとふがこちゃんのほうが先のタイトルだが、ブルーナの著作権を管理するメルシス社の見解では本書は「うさこちゃん」の絵本ではない[40]
  9. ^ 日本からは講談社が制作に関わっている。
  10. ^ 1992年12月29日・30日にNHK総合テレビで「ブルーナのうさぎのミッフィーちゃん 1・2」として先行放送された。
  11. ^ a b 「ブルーナのおはなしちえあそび」には未収録だが後に講談社発行雑誌の「げんき」の付録としてDVD化された。
  12. ^ 2010年5月から毎月最終日曜日は「あつまれ!ワンワンわんだーらんど」を再放送する為休止。また、2013年1月6日からは「ヒピラくん」を放送する予定。
  13. ^ 毎月最終日曜は前番組の「ワンワンわんだーらんど」の放送時間の関係で休止。
  14. ^ あさひ銀行は、現在のりそな銀行および埼玉りそな銀行の前身にあたる銀行。

出典

  1. ^ a b c 涙を流す「ミッフィー」が... 生みの親ブルーナ氏死去”. J-CASTニュース. 株式会社ジェイ・キャスト (2017年2月18日). 2021年1月19日閲覧。
  2. ^ ディック・ブルーナ 2005, pp. 39–40.
  3. ^ イングマン&レイヒル 2020, pp. 15–29.
  4. ^ イングマン&レイヒル 2020, p. 35.
  5. ^ イングマン&レイヒル 2020, pp. 42–67.
  6. ^ ディック・ブルーナ 2005, pp. 48–50, 64–69.
  7. ^ 瀬名秀明 (2017年2月19日). “【追悼特別寄稿】ディック・ブルーナさんと海外ミステリー”. 翻訳ミステリー大賞シンジケート. 翻訳ミステリー大賞シンジケート事務局. 2024年2月15日閲覧。
  8. ^ ディック・ブルーナ 2005, p. 54.
  9. ^ ディック・ブルーナ 2005, pp. 54–55.
  10. ^ a b うさこちゃんの誕生”. 福音館書店. 福音館書店. 2017年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月16日閲覧。
  11. ^ イングマン&レイヒル 2020, pp. 70–72.
  12. ^ イングマン&レイヒル 2020, pp. 70–72, 77.
  13. ^ イングマン&レイヒル 2020, pp. 73–77, 84–85.
  14. ^ ディック・ブルーナ 2005, pp. 64–65.
  15. ^ イングマン&レイヒル 2020, pp. 73–79.
  16. ^ ディック・ブルーナ 2005, pp. 60–61.
  17. ^ ディック・ブルーナ 2005, p. 60.
  18. ^ イングマン&レイヒル 2020, pp. 78–79.
  19. ^ ディック・ブルーナ 2005, p. 61.
  20. ^ イングマン&レイヒル 2020, pp. 79–80.
  21. ^ イングマン&レイヒル 2020, pp. 72–76.
  22. ^ ディック・ブルーナ 2005, p. 57.
  23. ^ イングマン&レイヒル 2020, pp. 80–81.
  24. ^ a b c もちづき千代子 (2019年11月25日). “真のミッフィーファンは「うさこちゃん」と呼ぶ?真相を出版社に聞いてみた”. 女子SPA!. 株式会社扶桑社. pp. 1-2. 2024年2月14日閲覧。
  25. ^ 森本俊司 2019, pp. 43–44.
  26. ^ ナインチェ”. ハウステンボスリゾート (2007年). 2007年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月27日閲覧。 “木靴とバンダナを身にまとったオリジナルミッフィーグッズをはじめ、オランダ直輸入のものなど、1,000を超えるアイテム数と、お店の規模は、世界最大級。”
  27. ^ 世界最大級のミッフィー専門店 体験型ショップ&カフェ「nijntjeナインチェ」”. ハウステンボスリゾート (2022年). 2023年9月24日閲覧。
  28. ^ a b うさこちゃんとミッフィー”. 福音館書店. 福音館書店. 2001年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月16日閲覧。 “うさこちゃんのもともとの名まえはオランダ語でネインチェ・プラウス。ネインチェは「うさちゃん」、プラウスは「ふわふわ」という意味です。ミッフィーという名まえは、うさこちゃんの絵本がオランダ語から英語に翻訳されたときにつけられた名まえです。”
  29. ^ うさこちゃんとミッフィー”. 福音館書店. 福音館書店. 2024年2月14日閲覧。 “うさこちゃんのもともとの名前は、オランダ語で「ナインチェ」といいます。「ナインチェ」はうさちゃんといった意味です。日本語訳では、「ナインチェ」という音の響きとその意味から、石井桃子さんが「うさこちゃん」と名付けました。”
  30. ^ ディック・ブルーナ 2005, pp. 59–60, “オランダ語版の絵本では、現在でも「ミッフィー」ではなく、「ナインチェ」を使っています。”.
  31. ^ about miffy”. miffy. 2024年1月28日閲覧。 “In the past, Miffy had a different name in every language. She was known as "le petit lapin" in French, for example, and as "kleintjie" in Afrikaans, but since 1996 she is known as Miffy everywhere outside the Netherlands.”
  32. ^ a b 朝日新聞』2005年4月28日付朝刊。記者は編集委員の森本俊司。
  33. ^ a b ディック・ブルーナ 2005, p. 110.
  34. ^ ディック・ブルーナ 2005, p. 56.
  35. ^ ディック・ブルーナ 2005, pp. 108–109.
  36. ^ a b c d ブルーナさん、おしえてください!”. 福音館書店. 福音館書店. 2008年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月5日閲覧。
  37. ^ ミッフィーはお姉さん|みみよりブログ”. dickbruna.jp. 株式会社ディック・ブルーナ・ジャパン (2015年6月29日). 2024年2月28日閲覧。
  38. ^ 森本俊司 2019, p. 99.
  39. ^ miffy バルーンチャーム”. ガシャポンオフィシャルサイト. 株式会社バンダイ. 2024年2月25日閲覧。 ※画像を参照。
  40. ^ 森本俊司 2019, p. 244.
  41. ^ 『朝日新聞』1994年12月5日付朝刊、9頁。
  42. ^ 阪急電鉄で「ミッフィー号」運転”. 鉄道ファン・railf.jp. 株式会社交友社 (2021年8月8日). 2022年11月13日閲覧。
  43. ^ 創業100周年に向けた「コミュニケーション・シンボル」の採用のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)日本曹達株式会社、2018年8月28日https://www.nippon-soda.co.jp/pdf/20180828.pdf2020年7月28日閲覧 
  44. ^ a b イングマン&レイヒル 2020, p. 108, ディック・ブルーナ 年譜.
  45. ^ 『Bruna Times』2005 Autumn/Winter 号、ぶるーな倶楽部発行
  46. ^ ミッフィー展 — 50 years with miffy —|展覧会”. アイエム[インターネットミュージアム]. 株式会社丹青社. 2024年2月28日閲覧。


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