ドカコックとは? わかりやすく解説

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ドカコック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/12 09:39 UTC 版)

ドカコック』は、渡辺保裕による日本漫画作品。おもに『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)に読み切り作品で読み切り作品が4本掲載されたあと、掲載誌を変えつつシリーズは継続している。少年画報社一迅社より単行本化もされた。

『週刊漫画ゴラク』にて、2018年5月18日発売の6月1日号から2019年1月25日発売号まで『ドカせん』というタイトルで通常連載[1]

建設現場及びその周辺で発生するトラブルを、ドカコックこと京橋が料理の腕を振るい、解決するストーリー。調理の過程は建築の工程になぞらえて表現され、料理が出来上がることを「竣工」と称する。劇中では「ドカ」を多用した形容(「ドカうま」など)が特徴である。[独自研究?]なお、作中に登場する料理は、すべて作者自らが一度調理したうえで執筆にあたっている。[要出典]

作者は当初、職人ものの漫画を予定していたが、漫画ゴラク編集長にグルメ要素を要望され、偶然テレビで放映されていた『ロボコップ』に着想を得て、『ドカコック』が出来上がる。しかし1話目にOKが出るまで、ネーム修正は17回を数えた。[要出典]

あらすじ

伝説の流れドカ・ドカコック。名建築の陰には必ずドカコック在りと謳われ、旨いメシでドカたちの腹と心を満たし、現場を必ず成功に導くという。

登場人物

京橋 建策 / ドカコック
本作の主人公[2]。各地をさすらう流れ者のドカ。大柄で筋肉質の体躯に、季節を問わずノースリーブの赤いジャケット(背中に「KYOBASHI」のロゴ入り)、ニッカーボッカーズという出で立ち(ニッカーボッカーズや靴は寅壱製)。常に鉢巻きをしめており、調理の際にはそれを襷がけにする。額には大きな傷跡があるが、その要因などは不明。
ドカとして卓越した技能を持ち、土木工事から建築工事、保線、果ては船大工に至るまで、非常に広範囲に対応できる。現場監督からの信任も厚い。
料理に関しても抜きん出た腕前を持ち、自分の銘入りの包丁を常に持参し、数十人分を一度に調理する。ただし、自らの料理を自分で口にした描写は、これまで一度もない。
ドカコックとしてはネットで話題になるなど知名度があるが、それが京橋であることは知られておらず、また自らも正体は公にしていない。頼られることを嫌い、料理を振る舞ったあと正体を問われると、「自分はただの…ドカですよ」と言い残し、現場を去ってしまう。ジャケットの背中に「DOKACOOK.COM」なるドメイン名を入れており、自らその関係性を匂わせている。
なお、名前は「健策」表記も混在していたものの、2014年現在は「建策」となっている。

作品

伝説の流れドカ
薩摩に架ける絆橋
浪速の摩天楼
  • 『漫画ゴラク』2007年11月30日号掲載。
  • 現場は大阪府浪速区、第二通天閣建設工事。
  • 京橋は「ドカハリ丼※ツユだく」を竣工する。
海から来たドカコック
  • 『漫画ゴラク』2008年5月16日号掲載。
  • 舞台は青森県大間町。工事ではなく、漁船「碇矢丸II」を届けに来ている。
  • 京橋は「津軽ド海峡てこね丼」を竣工する。
夜霧の第二県道
ドカコック北へ帰る
信州伊那を後にして[4]
  • 漫画サンデー』2011年4月13日号掲載。この作品以降はタイトルが「ドカコック本舗」となっている。
  • 現場は長野県伊那市、某村の住宅建築。
  • 京橋は「伊那のド勘太ローメン飯」を竣工する。
さすらい―ドカコックの唄―[4]
  • 『漫画サンデー』2011年11月22日号掲載。
  • 現場は新潟県某市、松原大サーカスのテント組み立て。
  • 京橋は「紙カツ・ド・カツ丼」を設営する。
ドカコックΔ
  • GANMA!』にて2018年11月29日に公開[5]
  • 紀元前のエジプトが舞台[5]
ドカクエ 異世界ドカコッククエスト
  • ヤングコミック』2023年12月号(72号)から連載[2]
  • ファンタジーであり、ドカコックが異世界で活動する様子を描く[2]

書誌情報

  • 渡辺保裕『ドカコック ドカうまっ!!満腹編』少年画報社、2010年5月24日発売、ISBN 978-4-7859-3386-9
    • 同作者による「極道運動会」「プレゼンター」収録。
  • 渡辺保裕『ドカコック』一迅社、2014年8月1日発売、ISBN 978-4-7580-4613-8
    • 少年画報社版未収録のエピソード2編のほか、少年画報社版収録のインタビュー改訂版、4コママンガを収録。推薦帯はヤスダスズヒト

脚注

  1. ^ ““ドカコック新連載”渡辺保裕が描く、現場の危機救う男のグルメもの「ドカせん」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年5月18日). https://natalie.mu/comic/news/282804 2023年11月12日閲覧。 
  2. ^ a b c “伝説のドカコック、異世界へ 侠気グルメ×美少女描く新シリーズ”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年10月27日). https://natalie.mu/comic/news/546910 2023年11月12日閲覧。 
  3. ^ 架空の鉄道会社で、サロマ湖網走湖屈斜路湖を結ぶ鉄道という設定
  4. ^ a b 一迅社版の単行本にてエピソード名が判明
  5. ^ a b “伝説の職人がスフィンクスの建造現場に、渡辺保裕の新作読切「ドカコックΔ」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年11月29日). https://natalie.mu/comic/news/309999 2023年11月12日閲覧。 



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