トラックパッド【trackpad】
タッチパッド
【英】touch pad, track pad
タッチパッドとは、パッドと呼ばれる数センチ四方の平面上を指でなぞるとことによってカーソルを操作するポインティングデバイスのことである。Apple ComputerのPowerBookシリーズで、「トラックパッド」の名称で初めて搭載された。
タッチパッドは、パッド上の指の位置や動きを感知して、カーソルの動きに変換する仕組みを持っている。多くの場合、パッドを軽く叩く動作によって、クリックを行うこともできる。指の位置を感知する方法としては、パッドにかかる指の圧力を利用する感圧式や、静電気を利用する静電式などがある。
タッチパッドには、多くの場合、パームレストの中央部(スペースキーの手前)に設置されている。また、センサの他にマウスのボタンに相当する仕組みやホイールに相当する仕組みが付いていることも多い。
タッチパッドはPC本体に埋め込むタイプの装置であり、設置面積が比較的小さくてよく、ホコリなどの汚れにも強く、製造コストも比較的安価に抑えられるといったメリットを持っている。このため、薄型化を目指すノートパソコンの多くにタッチパッドが採用されている。タッチパッドと同様の役割を持つポインティングデバイスとしては、Lenovoが販売しているノートパソコンのThinkPadシリーズなどで採用されている「トラックポイント」などがある。
タッチパッド
(トラックパッド から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 08:24 UTC 版)
タッチパッド (touchpad) は、平板状のセンサーを指でなぞることでマウスポインタの操作をする、ポインティングデバイスの一種。メーカーによりスライドパッド、トラックパッドなどとも呼ばれる。
- ^ a b He designed and patented the first capacitive touchpad input device and founded Cirque to commercialize it. Apple was the first company to license the technology for use in its Macbooks. Cirque is now a subsidiary of Alps.
- ^ “高感度静電容量技術 | 技術情報・トピックス | 製品・技術情報 | アルプスアルパイン”. tech.alpsalpine.com. 2022年12月1日閲覧。
- ^ アップル、より高速になったiBookを発表 - 新しいiBookはスクロールトラックパッドと緊急モーションセンサーが付いて価格は119,800円から 2005年7月26日
- ^ アップル、iBookにスクロールトラックパッド搭載 2005年7月27日
- ^ アップル、国内でも「MacBook Air」の説明会を開催 2008年1月16日
- ^ アップル、MacBookシリーズについての製品説明会を開催 2008年10月15日
- ^ Apple、まったく新しいMacBookを発表 2015年3月9日
- ^ Apple、13インチMacBook Pro RetinaディスプレイモデルとMacBook Airをアップデート 2015年3月9日
- 1 タッチパッドとは
- 2 タッチパッドの概要
- 3 脚注
トラックパッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/02 21:20 UTC 版)
「Macintoshのハードウェア」の記事における「トラックパッド」の解説
現在のノートパソコンのほとんど(ThinkPadの旧モデルや一部のモバイル機を除く)は、キーボードの手前にパームレスト(コンピュータを操作中に手首を載せる部分)を配置し、その中央部にタッチパッド(トラックパッド)を搭載している。このデザインはAppleによって初めてポータブルコンピュータに導入されたものである。 キーボードを手前に置くラップトップやノートパソコンが当たり前だった時代、最初のPowerBookである100シリーズ(PowerBook 100、140、170)では、キーボードの位置を奥に配置し、手前に広いパームレストを設けその中央にトラックボールを設置していた。当時、各社がさまざまなポインティングデバイスを考案する中、キーボードの親指の位置に配置されたトラックボールは、タイピング中のポジションからそれほど手を離すことなくポインターを操作することができ、特別な操作を必要としないことから大いに歓迎され、他社も同様のデザインを採用していった。しかしトラックボールはマウス同様、機械的な動作を読み取ってデータに置き換えていたことから、塵や埃によって動作が妨げられるマイナス要因も持ち合わせていた。その上に機械的な構造で厚みがあるトラックボールは薄型・軽量化に不利なことから徐々に敬遠されがちになって行く。 その後Appleは新たな入力デバイスとして、PowerBook 500シリーズからトラックパッドへ移行する。当時のトラックパッドは4×5cm四方ほどのパッド(板)状のもので、そのパッドの上を指でなぞることによって、その動きをそのままポインターの動きとして変換するようなデバイスであり、信頼性の高さと薄型化に有利な特性から、その後他社も追随した。 Appleは2005年のPowerBook G4から、2本の指でトラックパッドをスワイプすることで上下・左右・斜め方向へと自在にスクロールする2 本指スクロール機能と、2本の指で同時にタップすることでコンテキストメニューを呼び出す2本指タップ機能を導入した。2008年のMacBook Air登場以降は、3本指や4本指などでの操作もできるよう改良され、スクロールのほか、画像の拡大・縮小や回転、Exposéの利用やアプリケーションの切り替えなど、多彩な機能をワンタッチで呼び出せるマルチタッチトラックパッドに発展している。これによりMacintoshのノートパソコンのトラックパッドは多くの面でマウスを上回る使い勝手を実現したといえる。
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トラックパッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 14:09 UTC 版)
「Apple Mouse」の記事における「トラックパッド」の解説
PowerBook/iBook/MacBook 1995年以降のすべてのAppleポータブルに組み込まれた「マウス」。トラックパッドはケースの色に合わせて変更されており、従来は黒だったが、 iBookとMacBookでは白になり、PowerBook G4とMacBook Proではアルミニウムになった。 MacBook Airは、ジェスチャーをサポートするマルチタッチトラックパッドを発表し、それ以降、Appleの他のポータブル製品にも普及した。 Appleのワンボタンマウスのように、すべてのトラックパッドにはボタンが1つしかない(初期のPowerBookには2つ目の物理ボタンがあるが、電気的にはプライマリボタンと同じである)。Appleの最新のマウス、最新のトラックパッドのように、ユニボディのMacBookとMacBookProでは物理的なボタンを排除した。 20周年記念Macintosh マウスを必要としない唯一のデスクトップMacintosh。 20周年記念Macintoshには、代わりに、キーボードのパームレストにロックできるトラックパッドがある。 iPod iPod 2G以降、機械式スクロールホイールはホイール型のトラックパッドに置き換えられた。 iPod 3Gから始まり、これはすべてのボタンも置き換えた。 Magic Trackpad 2010年7月下旬、Appleは最初のワイヤレス外部トラックパッドをリリースした。当時のMacBookトラックパッドよりも80%大きく、Apple Wirelessキーボードのエンドオンプロファイルと一致し、Appleのデスクトップコンピュータ(Mac miniを除く)に付属しているMagic Mouseの代替として提供された。 Magic Trackpad 2 2015年10月13日、AppleはForceTouchテクノロジーとLightningコネクタを介した充電機能を備えた第2世代のトラックパッドをリリースした。 iPad用トラックパッド付きMagic Keyboard 2020年4月22日、AppleはMagic Keyboardとマルチタッチトラックパッドを組み合わせたiPadアクセサリをリリースした。前面と背面の保護と携帯性のためのケースが付いている。
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