トマス・ツェートマイアーとは? わかりやすく解説

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トマス・ツェートマイアー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/20 15:11 UTC 版)

トマス・ツェートマイアー
生誕 (1961-11-23) 1961年11月23日
出身地  オーストリア ザルツブルク
学歴 ザルツブルク・モーツァルテウム大学
ジャンル クラシック音楽
職業 ヴァイオリニスト指揮者
担当楽器 ヴァイオリン

トマス・ツェートマイアー(Thomas Zehetmair、1961年11月23日 - )は、オーストリアザルツブルク出身のヴァイオリニスト指揮者

経歴

地元ザルツブルク・モーツァルテウム大学に学び、マックス・ロスタルナタン・ミルシテインらのマスタークラスを履修した。1977年ザルツブルク音楽祭でデビューを果たし、1978年モーツァルト国際コンクールにて優勝。翌年にはウィーン楽友協会音楽ホールにデビューした。その後は国際的な主要なオーケストラや指揮者(ダニエル・バレンボイムヘルベルト・ブロムシュテットロジャー・ノリントンフランス・ブリュッヘンニコラウス・アーノンクールジョン・エリオット・ガーディナークリストフ・フォン・ドホナーニクリストフ・エッシェンバッハハインツ・ホリガーチャールズ・マッケラスサイモン・ラトルユッカ=ペッカ・サラステエサ=ペッカ・サロネン)と共演を重ねている。

古典派音楽ロマン派音楽のレパートリーの演奏だけでなく、現代音楽の解釈にも活動の重点を置いている。そのためジェームズ・ディロンやハンス=ユルゲン・フォン・ボーゼのヴァイオリン協奏曲や、ハインツ・ホリガーから献呈されたヴァイオリン協奏曲の初演を行なってきた。アルバン・ベルクヴァイオリン協奏曲カール・アマデウス・ハルトマンの《葬送協奏曲》など、現代音楽の古典の解釈にも大きな意味を見出している。バーミンガム市交響楽団との共演によるカロル・シマノフスキの2つの協奏曲の録音は、「グラモフォン・アワード」に輝いた。ちなみに初期の録音で頂点に立つのは、マルコム・フレージャーとの共演による、ベートーヴェンの《クロイツェル・ソナタ》である。

その後はソリストとしての活動のほかに、室内楽奏者や指揮者としての活動にも携わるようになった。たとえばアルフレッド・ブレンデルハインリヒ・シフ、タベア・ツィマーマンのパートナーを務めるほか、1994年にはツェートマイアー四重奏団を結成している。指揮者としては、カメラータ・アカデミカ・ザルツブルクバルセロナ交響楽団トロント交響楽団ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団に客演している。現在はシュトゥットガルト室内管弦楽団フランス国立オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ管弦楽団、アイルランド室内管弦楽団の首席指揮者および、ノーザン・シンフォニアの桂冠指揮者を務めている。[1]

2005年に、演奏家や指揮者としての活動に対して、「ドイツ・レコード批評家賞」から表彰された。2007年にはシュタイアーマルク州から「Karl-Böhm-Interpretationspreis」と賞金を授与された。

参考文献

  • Joachim W. Hartnack, Grosse Geiger unserer Zeit, 4., überarb. u. erg. Neuauflage 1993, ISBN 978-3254001719
  • Urs Frauchiger, Der eigene Ton. Gespräche über die Kunst des Geigespielens, Ammann Verlag 2000, ISBN 978-3250300038

脚注

  1. ^ Thomas Zehetmair” (英語). Askonas Holt. 2023年8月20日閲覧。



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