モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 | 9 Variationen über ein Menuett von Duport D-Dur K.573 | 作曲年: 1789年 出版年: 1792年 初版出版地/出版社: Artaria |
作品解説
1789年の作品で、この頃のモーツァルトは人気のオペラ作曲家として名を知られるようになっていたが、一家の経済状況は悪化の一途をたどっていた。宮廷での職を希望してポツダムを訪れ、そこで出会ったチェロ奏者ジャン・ピエール・デュポールの作品に基づいてこの変奏曲が作曲されたといわれている。
クラヴィーラの特性をよく生かしたテーマになっており、和音が美しく響く。はじめは16分音符や分散和音を用いて典型的な展開のされ方がなされ、後半では徐々に転調やオクターブによるダイナミックさが用いられていく。デュポールの前で行った即興演奏から生まれた作品で、優しく繊細なテーマが着実に広がりをみせていき、聴いている者をはっとさせる深遠さをみせて、再びテーマに戻り終着する。
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