デジタル方式とは? わかりやすく解説

デジタル

(デジタル方式 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 05:40 UTC 版)

デジタル: digital, 英語発音: [ˈdiʤətl])は、以下のような意味の単語。


注釈

  1. ^ たとえば書籍名でいえば、亀山充隆『ディジタルコンピューティングシステム』朝倉書店、2014年 / 鈴木博 『ディジタル通信の基礎』数理工学社 2012 / 伊原充博, 若海弘夫, 吉沢昌純『ディジタル回路』コロナ社、1999年 等々。他にもコンピュータ用語辞典や通信用語辞典の類の巻末の索引を見ると、「ディジタル・○○○○」などという用語がいくつも並ぶ。
  2. ^ 「デジタル」という表記のほうが今の日本で優勢であり、一般向けの百科事典の表記法として妥当であり、また技術者も「デジタル」と表記されることに慣れており特別な違和感などは感じず文章を読めるため。
  3. ^ デジタルコンピュータも、種類によっては、たとえば音響処理用のコンピュータなどでは、回路群の一部にDSPなどアナログ信号処理の回路を持つ場合があるので、コンピュータ内の全回路すべてがデジタル方式だけとは限らないが、一般にCPUの演算器やレジスタがデジタル方式になっていれば、たとえ一部にアナログ信号処理用のチップが含まれていても、デジタルコンピュータと呼ばれる。
  4. ^ つまり8ビットコンピュータ/16ビットコンピュータ/32ビットコンピュータ/64ビットコンピュータである。デジタルコンピュータのCPUの内部では、限られた桁数でしか数を表現できない。つまり無限の桁があるような実数はCPUの内部では表現できない。無限の桁の実数を扱えないのでしかたなく代用で使う《浮動小数点》という手法や、そのデメリットについては後述。
  5. ^ 出典の「まつもとゆきひろ」氏が指摘していることは、情報技術者の教科書の第一章の「誤差」の章に書かれていることと基本的に同じである。つまり、コンピュータで計算を行おうとする人なら誰でも当然知っておくべき知識、誰でも注意すべきことを説明している。「まつもとゆきひろ」氏の経歴は筑波大学第三学群情報学類卒業。1993年にオブジェクト指向スクリプト言語Rubyの開発に着手し1995年に公開。その後、ネットワーク応用通信研究所のフェロー、楽天技術研究所のフェロー。「まつもとゆきひろ」氏は、世界的に有名なプログラミング言語Rubyの開発者である。Ruby自体を開発した人である。(くれぐれも、「Rubyを使うプログラマ」や「Rubyでありきたりのプログラムを書いている人」という意味ではない。)プログラミング言語が内部で行っている処理(数値演算も含む)について、高度な知識、詳細な知識を持っている人物である。
  6. ^ しばしば、公式など普通の数式に書かれている普通の順に計算すると桁落ちが生じ、有効桁数が著しく減少する。プログラミングの段階で常に注意深く、桁落ちが起きる、桁落ちが起きる、と意識しつづけて、計算の順番を不自然なまでに入れ替えないと防げない。
  7. ^ 一方、アナログ処理の媒体(磁気テープ、供給電圧や電線など)は材料のバラツキや製造上の品質管理の都合上、仕様より高めの限界値で製造される(例えば全ての部品のばらつきが低い方向に振れても仕様を満たす設計の場合、同じ条件で高い方向に振れた場合は仕様より高めの限界値となる。)。また、電線などの伝送路も汎用品を使った場合は過剰に仕様より高い限界値を持っている。このため、入力が仕様より超過した場合、少しの超過では影響が少なく、媒体の真の限界値を超えると過大な影響がある。

出典

  1. ^ デジタル大辞泉【デジタル】
  2. ^ a b c 三宅真『Q&Aで読み解く情報通信技術の進化』2019, p.14「デジタル通信とアナログ通信、デジタルとアナログ」
  3. ^ a b c d e IT用語辞典e-word【デジタル】
  4. ^ 日本商工会議所 EC実践能力検定試験 2級 公式テキスト, p.164 「アナログとデジタルの違い」
  5. ^ 工藤利夫『図解電子用語の基礎解說』枝術評論社、1982 p.158
  6. ^ a b c 精選版 日本国語大辞典【デジタル】
  7. ^ 広辞苑第六版【デジタル】
  8. ^ a b c Merriam Webster【digital】[1]
  9. ^ Merriam Webster【analog】[2]
  10. ^ a b [3]
  11. ^ Merriam Webster, 【digital】[4]
  12. ^ a b c d e f g h 『基本情報技術者 標準教科書』オーム社、第1章「基礎理論」
  13. ^ 増井敏克『エンジニアが生き残るためのテクノロジーの授業 変化に強い人材になれる技術と考え方』2016、p.87
  14. ^ [5]
  15. ^ 『2020年版 基本情報技術者 標準教科書』(オーム社)pp.024-025,「誤差」の章
  16. ^ a b c d e まつもとゆきひろ著『まつもとゆきひろ コードの世界』日経BP、2009年。p.241
  17. ^ a b 首都大学東京(東京都立大学)、海岸・海洋工学研究室、新谷「数値計算における誤差」 「桁落ち」の節を参照のこと。
  18. ^ a b c d e f g h i “「ゲーム」はいつから当たり前に「テレビゲーム」などを指すようになった? 「デジタルゲーム」という言葉の歴史から調べてみた”. 電ファミニコゲーマー (マレ). (2020年10月8日). https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/201008a 2020年10月30日閲覧。 


「デジタル」の続きの解説一覧

デジタル方式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/19 00:46 UTC 版)

磁気記録」の記事における「デジタル方式」の解説

アナログ記録での磁化分布生成方式とは異なりデジタル記録では安定2つ磁気状態だけを必要とする。それはヒステリシスループの +Ms と -Ms である。デジタル記録の例として、フロッピーディスクHDDがある。デジタル記録方式現在の主流でおそらく今後主流となる。

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デジタル方式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 08:13 UTC 版)

オプティカル・サウンド」の記事における「デジタル方式」の解説

映画館デジタル音響システム対応した情報量大きデジタル信号上映フィルム記録するために、デジタル方式のサウンドカメラによって高精細二次元符号パターンフィルム上に「撮影」される。ドルビーデジタル方式ではパーフォレーションフィルム送り穴)の隙間に、ソニー・ダイナミック・デジタル・サウンド(SDDS)方式ではフィルム両端それぞれプリントされる

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デジタル方式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 04:18 UTC 版)

サウンドカメラ」の記事における「デジタル方式」の解説

映画館デジタル音響システム対応した情報量大きデジタル信号上映フィルム記録するために、デジタル方式のサウンドカメラによって高精細二次元符号パターンフィルム上に「撮影」される。ドルビーデジタル方式ではパーフォレーションフィルム送り穴)の隙間に、SDDS方式ではフィルム両端それぞれプリントされる

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デジタル方式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 01:21 UTC 版)

第三者無線」の記事における「デジタル方式」の解説

制御局間をインターネット技術利用したIP-VPNで結び、全国通信が可能である。また、複数無線スロット使用したより高速データ通信利用者設置IP網への接続技術的には可能である。 諸元周波数帯(MHz)商標通信方式通信可能エリアGPS連動複数企業通話制御局間ハンドオーバーID管理搬送波チャネル当たり速度 (kbps)変調方式空中線電力 (W)事業者備考間隔インタリーブ)(kHz)チャネル多重制御指令移動局800 mcAccess e 二周波数復信複信 全国主要都市 ○ ○ 自動 無線 25(12.5) 4 8 π/4 DQPSK 40 10又は2 MRC 2003年10月サービス開始端末周波数変更につき旧周波数による新規加入2012年12月31日終了2018年3月31日までに移行完了 1500 mcAccess 関東東海近畿九州 - - 自動 ROM 6 8 M16QAM 1994年4月サービス開始2007年6月30日新規加入終了2014年3月31日終了 NEXNET 関東東海近畿 ○ ○ 自動 無線 6 12 M64QAM JAMTA 1998年7月サービス開始2007年11月30日新規加入終了2014年3月31日終了 8 M16QAM 4 MQPSK GPS連動 : 位置通報車両動態管理システムなどの機能比較安価に構築可能。携帯電話パケット網を利用するような「度数課金」がないため、トータルコストで逆転可能である。 制御局間ハンドオーバー自動 : 端末自動的に位置登録を行う。 手動 : 利用者手動位置登録を行う。 ID管理 : 指令局・移動局管理方法無線 : 運営事業者管理する制御局が無線管理災害時などの緊急時迅速な提供が可能。 ROM: 情報書き込んだROM差し替え管理する災害優先接続 : 政府機関・地方公共団体公共機関などの災害対策機関回線優先的に確保する。 緊急モニタ機能 : バス事業者タクシー事業者用に車内緊急事態発生した場合車内音声聞く

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