ディファレンシャル測位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 16:13 UTC 版)
「衛星測位システム」の記事における「ディファレンシャル測位」の解説
ディファレンシャル測位もしくはディファレンシャルGNSS (DGNSS) と呼ばれる。各衛星からの航法信号送信時刻に関わる精度阻害の程度のうち、系統誤差に分類される要因(衛星の天体暦と原子時計の誤差及び大気遅延)によるものを合わせた寄与(和)はおよそ1から7mに相当する範囲にある。これを補正情報として利用者へ伝送すれば、測位計算の際に系統誤差だけは相殺でき正確な測位に近づけることができる。補正情報は、位置情報が既知である地上に固定された基準局受信機における各衛星の測定値を用いてほぼ実時間的に生成し利用者へ伝送する。陸域では誤差が1cm以下の高精度補正情報を基準局網から生成することが日本国内では既に行われている。なおランダム誤差については補正情報(ディファレンシャル測位)によっては除去できない。
※この「ディファレンシャル測位」の解説は、「衛星測位システム」の解説の一部です。
「ディファレンシャル測位」を含む「衛星測位システム」の記事については、「衛星測位システム」の概要を参照ください。
- ディファレンシャル測位のページへのリンク