ツルサイカチ属
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ツルサイカチ属(つるさいかちぞく)またはヒルギカズラ属、学名 Dalbergia(ダルベルギア)はマメ亜科の属の一つ。低木または木本性つる植物からなる。ツルサイカチ属は世界に広く分布しており、熱帯アメリカ、アフリカ、マダガスカル、およびアジア南部を原産とする。ツルサイカチ属の規模については、異なる専門家たちがそれぞれ 100 から 600 種あると挙げたまま、争点になっている。ILDIS は 159 種を認めている。
- ^ Appendices. (CITES). 2018年7月5日閲覧。
- ^ U.S. Fish & Wildlife Service.
- ^ SCN LENDS SUPPORT TO CRCP AGAINST TREE FELLING AT AYUB PARK.
- ^ a b E.J.H. Corner、渡辺清彦『図説熱帯植物集成』廣川書店、1969年、263頁。
- 1 ツルサイカチ属とは
- 2 ツルサイカチ属の概要
- 3 画像
ツルサイカチ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/08 07:16 UTC 版)
ツルサイカチ属 Dalbergia には150~200種が属すが、その大半はつる性の草本であり、銘木級の用材を産するのは20~30種である。 中でも、ケランジィ、マルバシタンのうちインドローズ、ココボロは、希少で市場価値が高く、特に「本紫檀」と総称される。 ケランジィ(パイオン、タイローズウッド、Siam rosewood) Dalbergia cochinchinensis Pierre タイ、インドシナ産。シタンの代表種で、本紫檀の1種。心材は比重1を超えきわめて緻密。タイではパユン (phayung)、ラオスではカムフン、ベトナムではチャック (trắc、トラックは英語風発音) と呼ばれる。 マルバシタン Dalbergia latifolia Roxb. インド、ジャワ産。材質はケランジィと同様だが、黒色の縞がある。インドで自生するものはインドローズ (Indian rosewood) と呼ばれ本紫檀に含まれるが、インドネシアに植林されたものはソノケリン (sonokeling、本来の読みはソノクリン) と呼ばれ市場価値は低い。なお、同属のシッソノキ Dalbergia sissoo も Indian rosewood と呼ばれ(区別のために本種を East Indian rosewood とも呼ぶ)、シタンの語源であるシーシャム sheesham の別名もあるが、日本でシタンとされるのは本種のほうである。 ココボロ(ココボロノキ、cocobolo、Nicaragua rosewood) Dalbergia retusa Hemsl. (ダルベルギア・レトゥサ) 中央アメリカ・南アメリカ産。本紫檀の1種。テーブルナイフやスプーンの柄に使われる。 テチガイシタン(手違紫檀、縞紫檀、チンチャン) Dalbergia oliveri インドシナ半島産。ビルマチューリップウッド(Burma tulipwood)、ビルマローズウッド (Burmese Rosewood)、ラオスローズウッド (Laos Rosewood)、アジアローズウッド (Asian Rosewood) とも呼ばれ、タイではチンチャン (ching chan)、ミャンマーではタマラン (tamalan; ビルマ語: တမလန်း)、ラオスではカンピ (kham phii) と呼ばれる。 ホンジュラスローズ Dalbergia stevensonii 中米産。
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