ダウンズ対ビドウェル事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/20 09:11 UTC 版)
ダウンズ対ビドウェル事件 (Downes v. Bidwell, 182 U.S.244 (1901)) とは、1901年の米国最高裁判所判決。米国において、その正式州ではない領域・領土にも合衆国憲法の条文と保護が及ぶかについての判断を下した。この問題は、「星条旗が掲げられたところすべてに、合衆国憲法も適用されるのか (does the Constitution follow the flag?)」という質問にしばしば言い換えられる。結果としては、合衆国憲法は正式州ではない領域に必ずしも適用される必要はない、というものであった。その代わりに、米国議会には特定の事柄、とりわけ税収の扱いに関して、その領域に対して別途法律を定めて統轄する権利(管轄権)を持つものとした(正式州に対しては米国議会にこの種の権限は無い)。その後この判決は、いわゆる「島嶼部判決 (Insular Cases)」と呼ばれる米国領土領域の統治に関する一連の判決のうちの1つとして知られるようになった。
- 1 ダウンズ対ビドウェル事件とは
- 2 ダウンズ対ビドウェル事件の概要
- 3 参考文献
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