ダイダラボッチとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 宗教・信仰 > > 日本の神 > 日本の神 > ダイダラボッチの意味・解説 

だいだら‐ぼっち【大太法師】

読み方:だいだらぼっち

だいだぼうし(大太法師)」に同じ。


ダイダラボッチ

作者右近

収載図書右近
出版社著作集 小説編 2』ノア出版
刊行年月2008.5


ダイダラボッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 02:04 UTC 版)

ダイダラボッチは、日本の各地で伝承される巨人。類似の名称が数多く存在するが、以下では便宜的にダイダラボッチと呼称する。山や湖沼を作ったという伝承が多く、元々は国づくりの神に対する巨人信仰がダイダラボッチ伝承を生んだと考えられている(や大男などの妖怪伝承が巨人伝承になったという説もある。)[2]


注釈

  1. ^ (柳田 1977)の「じんだら沼記事」(『妖怪談義』所収)にて相模原市大沼に調査に行ったとの記述あり。その地ではダイダラボッチの伝説は無かったと落胆しているが、ダイダラボッチ伝説があるのは北に5キロメートルほどずれた鹿沼であった。
  2. ^ 藤澤衛彦「巨人伝説考」、『日本伝説研究第三巻』所収。ただし、石川県立図書館の調査によれば、能登地方に「たいたん坊」という呼称は見つかっておらず、藤澤の創作の可能性がある。
  3. ^ 高木敏雄『日本伝説集』より。柳田国男の「ダイダラ坊の足跡」には「デンデンボメ」とあるが、元の出典である『日本伝説集』には「デイデンボメ」とあり、誤記である。『定本柳田国男集5』311頁参照。
  4. ^ 「一二(いちに)」は「わずか」の意。従って「一二里」は「里の単位でわずかな距離」の意。しかし「一二里」を「1・2里」の意で捉えれば、具体的距離を示すものとなり、古代日本の1里は約5.3km、2里は約10.7kmと、数値を割り出すことができる。
  5. ^ 市井の娯楽本やインターネット上の記述で、本文中の「蜃」を妖怪の「(しん)」と関連付けるものが見られるが、ここで語られている「蜃(うむき、うむぎ)」は実体があって食用にされる貝類の「蛤(うむき、うむぎ)」、すなわち「蛤(はまぐり)」のことであって、妖怪ではない。
  6. ^ 水戸市塩崎町1064-1(地図 - Google マップ
  7. ^ 江戸時代における常陸国茨城郡塩ヶ崎村、幕藩体制下の常州水戸藩知行等塩ヶ崎村。
  8. ^ 大鼠が岩鼻を食い破ったことで湖水が排水されたとする伝説もある(『日本伝説叢書 信濃の巻』157 - 159ページ)。

出典

  1. ^ 宮本幸枝・熊谷あづさ『日本の妖怪の謎と不思議』学習研究社〈GAKKEN MOOK〉、2007年、89頁。ISBN 978-4-05-604760-8NCID BA81963861 
  2. ^ a b c d 『妖怪の本』学習研究社、1999年、92,98頁。92頁の挿絵(加賀国河北郡木越の光林寺跡で大太法師の足跡を見物する人々)は『北越奇談』のものと書かれているが、正確には『古今角偉談』巻之二の「大足跡と大足跡との角偉」である。
  3. ^ 「ダイダラ坊の足跡」
  4. ^ 「大太法師」 - 精選版 日本国語大辞典、小学館。
  5. ^ 南方熊楠『ダイダラボウシの足跡』(東洋學藝雜誌 25(319)、東京社 [編]、東京社、1908-04、pp.182-185)
  6. ^ でいだらぼっち”. さがみはら百選. シニアネット相模原. 2011年2月13日閲覧。
  7. ^ 井ノ口章次他編「静岡県庵原郡両河内村」『民俗採訪』昭和29年度号、國學院大學民俗学研究会、1955年、109頁、NCID BN13889905 
  8. ^ 村上健司編著『日本妖怪大事典』角川書店〈Kwai books〉、2005年、195-196頁。ISBN 978-4-04-883926-6 
  9. ^ 和田孝弌. “「信濃でぃらんぼう音舞」普及保存会ホームページ”. 信濃でぃらんぼう音舞普及保存. 2011年2月13日閲覧。
  10. ^ a b 宮田登 著「諸国の富士と巨人伝説」、斉藤滋与史他 編『静岡県史24民俗2』静岡県、1993年、957-964頁。 
  11. ^ 竹川義徳「節分の行事」『民間伝承』5巻6号、民間伝承の会、1940年3月、5頁。 
  12. ^ a b 高木直子他 著「その他の伝説」、塚田正朋他 編『長野県史民俗編』 3巻3号、長野県、1990年、483-484頁。 
  13. ^ 中村成文「大太法師伝説四種」『郷土研究』4巻7号、郷土研究社、1916年10月、50-51頁。 
  14. ^ 井田安雄 著「群馬の伝説の代表例」、志村彦衛他 編『群馬県史資料編27民俗3』群馬県、1982年、773頁。 
  15. ^ a b c d e f 村上健司 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、206,207,226頁。
  16. ^ 『佐久口碑伝説集南佐久編限定復刻版』発行者長野県佐久市教育委員会、全332頁中105~7頁、昭和53年9月20日発行
  17. ^ a b c “富士山へ注ぐ琵琶湖の水くむ 滋賀・近江八幡、伝説が結ぶ”. 京都新聞. (2014年7月24日). http://kyoto-np.jp/shiga/article/20140724000050 2014年7月25日閲覧。 
  18. ^ 衣袖漬常陸國風土記 香島郡/那賀郡
  19. ^ 那珂川沿岸農業水利事業所. “さらに詳しく 大串貝塚と巨人伝説”. 公式ウェブサイト. 関東農政局. 2019年5月20日閲覧。
  20. ^ a b 大串貝塚”. コトバンク. 2019年5月20日閲覧。
  21. ^ 鷹野光行(博物館学者、東北歴史博物館館長). “第3回館長講座『縄紋時代の研究史 明治時代以前と大森貝塚』” (PDF). 公式ウェブサイト. 東北歴史博物館宮城県. p. 1. 2019年5月20日閲覧。
  22. ^ 廣岡義隆「古典のテキストについて:文学研究におけるテキスト論」『三重大学日本語学文学』第17号、三重大学日本語学文学研究室、2006年6月、13-21頁、ISSN 09184449NAID 120000947942 
  23. ^ 小田勝『日本語史要講』2008年 - Google "上古有人"
  24. ^ 大串貝塚”. 小学館日本大百科全書:ニッポニカ』. コトバンク. 2019年5月20日閲覧。
  25. ^ 大串貝塚”. 講談社『国指定史跡ガイド』. コトバンク. 2019年5月20日閲覧。
  26. ^ 大串貝塚”. ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』. コトバンク. 2019年5月20日閲覧。
  27. ^ 大串貝塚”. 小学館『精選版 日本国語大辞典』. コトバンク. 2019年5月20日閲覧。
  28. ^ 衣袖漬常陸國風土記 託賀郡/賀毛郡/美嚢郡 針間播磨國風土記 託賀郡
  29. ^ a b 安部晃司他 著、人文社編集部 編『日本の謎と不思議大全 東日本編』人文社〈ものしりミニシリーズ〉、2006年、122頁。ISBN 978-4-7959-1986-0 
  30. ^ 『日本の民話20上州の民話第一集』1959年、140~4頁(榛名の大男)未來社
  31. ^ 『佐久口碑伝説集北佐久編限定復刻版』発行者長野県佐久市教育委員会、全434頁中、219頁、昭和53年11月15日発行
  32. ^ 大多羅法師の井戸 – 武蔵村山観光まちづくり協会”. 2022年10月12日閲覧。
  33. ^ デエダラボッチ、現る。村山デエダラまつりオフィシャルサイト”. www.dedara.com. 2022年10月12日閲覧。
  34. ^ 『代田のダイダラボッチ』(きむらけん著)北沢川文化遺産保存の会紀要第5号、2017年/『浦和市史民俗編』浦和市総務部市史編さん室、昭和55年、793頁。
  35. ^ 代田ダイダラボッチ音頭=”. 2021年3月28日閲覧。
  36. ^ 座間美都治『相模原民話伝説集』座間美都治、1978年11月、44-45頁。 
  37. ^ 山主敏子『さがみはらのふるさと絵本』相模原市教育委員会、1999年11月、52頁。 
  38. ^ 巨人の足跡がある!?相模原市に残る巨人伝説「でいらぼっち」とは? - かなっぺ相模版|出かけよう!かながわの地域ポータルサイト for Smartphone”. kanape-sagami.com. 2022年8月28日閲覧。
  39. ^ 11.でいらぼっち伝説伝承地(でいらぼっちでんせつでんしょうち)”. 相模原市. 2022年8月28日閲覧。
  40. ^ 『佐久口碑伝説集北佐久編限定復刻版』発行者長野県佐久市教育委員会、全434頁中 218頁、昭和53年11月15日発行。
  41. ^ https://u5h.jp/one-panel/2707/
  42. ^ 草野巧『幻想動物事典』新紀元社、1997年、190頁。
  43. ^ 大串貝塚ふれあい公園(埋蔵文化財センター)”. 水戸市 (2013年4月2日). 2017年4月17日閲覧。
  44. ^ 『佐久口碑伝説集北佐久編限定復刻版』発行者長野県佐久市教育委員会、全434頁中、216頁、昭和53年11月15日発行。
  45. ^ a b 秋田の昔話・伝説・世間話 口承文芸検索システム 鳥の海の干拓
  46. ^ 『佐久口碑伝説集南佐久編限定復刻版』発行者長野県佐久市教育委員会、全332頁中 105頁、昭和53年9月20日発行。
  47. ^ 今瀬文也「「ダイダラ坊」考」『茨城の民俗』第31号、茨城民俗学会、1992年12月、36-46頁。 


「ダイダラボッチ」の続きの解説一覧

ダイダラボッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/11 02:03 UTC 版)

絶対城先輩の妖怪学講座」の記事における「ダイダラボッチ」の解説

日本全土伝承を残す山や湖を作ったとされる巨人

※この「ダイダラボッチ」の解説は、「絶対城先輩の妖怪学講座」の解説の一部です。
「ダイダラボッチ」を含む「絶対城先輩の妖怪学講座」の記事については、「絶対城先輩の妖怪学講座」の概要を参照ください。


ダイダラボッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 07:49 UTC 版)

ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦」の記事における「ダイダラボッチ」の解説

人型巨人だが今作では身体登場せず、顔の部位(鼻、口、目玉)がどこかの島にある「ボッチの社」に存在する。それらを倒さない桜島にいる脳とは戦えない。

※この「ダイダラボッチ」の解説は、「ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦」の解説の一部です。
「ダイダラボッチ」を含む「ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦」の記事については、「ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦」の概要を参照ください。


ダイダラボッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 15:39 UTC 版)

大神伝 〜小さき太陽〜」の記事における「ダイダラボッチ」の解説

月の民造った巨大なカラクリで顔がウサギのようになっている一度起動してしまうと、全て破壊し尽くすまでその活動止める事はない。とある不都合暴走してしまい、月の民によって遺跡封印されていたが、怨霊王ゲンナイに作らせた起動スイッチによって再起動してしまう。怨霊王との戦いではダイダラボッチの頭上行われ、頭のコントローラーでダイダラボッチの動き制御しないと妨害をしてくる。

※この「ダイダラボッチ」の解説は、「大神伝 〜小さき太陽〜」の解説の一部です。
「ダイダラボッチ」を含む「大神伝 〜小さき太陽〜」の記事については、「大神伝 〜小さき太陽〜」の概要を参照ください。


ダイダラボッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 02:33 UTC 版)

あなたの街の都市伝鬼!」の記事における「ダイダラボッチ」の解説

赤城山地下にいる。出雲の首から下を埋めるなど悪戯好きで、手と指の動きだけで言いたいことを伝える。編纂に関してどうでもいいらしい。教授知り合い

※この「ダイダラボッチ」の解説は、「あなたの街の都市伝鬼!」の解説の一部です。
「ダイダラボッチ」を含む「あなたの街の都市伝鬼!」の記事については、「あなたの街の都市伝鬼!」の概要を参照ください。


ダイダラボッチ(だんだん法師)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 15:59 UTC 版)

太鼓の達人の登場人物一覧」の記事における「ダイダラボッチ(だんだん法師)」の解説

最終章ボス伊賀の里踏みつぶさんと、妖怪大王と共にびわ湖現れる

※この「ダイダラボッチ(だんだん法師)」の解説は、「太鼓の達人の登場人物一覧」の解説の一部です。
「ダイダラボッチ(だんだん法師)」を含む「太鼓の達人の登場人物一覧」の記事については、「太鼓の達人の登場人物一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ダイダラボッチ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ダイダラボッチ」の関連用語

ダイダラボッチのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ダイダラボッチのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのダイダラボッチ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの絶対城先輩の妖怪学講座 (改訂履歴)、ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦 (改訂履歴)、大神伝 〜小さき太陽〜 (改訂履歴)、あなたの街の都市伝鬼! (改訂履歴)、太鼓の達人の登場人物一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS