タントラ・セックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 03:38 UTC 版)
タントラ・セックスは古代インド・ヒンドゥー教の性の実践における宗教的伝統である(密教のタントラとは別のものである)。タントラにおいては従来的(欧米的)な性への文化的アプローチとは異なり、オーガズムを性交の目的とは考えない。タントラ・セックスの実践者たちは、数多の体位や性技を用いオーガズム以前の状態に長時間留まり続けることで心身の長い恍惚を得ようとし、オーガズムはその1つの区切りに過ぎないと考える。性のエネルギーはオーガズムではなく、至福の悟りへと進むために用いられる。 バグワン・シュリ・ラジニーシのような現代のネオ・タントラ・セックスの唱道者たちは、こうしたアプローチによりオーガズムの感覚が意識的体験の全域へと広がってゆくと主張している。また、西洋文化が絶頂感のオーガズムという目的に焦点を合わせすぎで、性体験での他の時間において深い快楽を味わうことを妨げていると主張しており、これを取り除くことによってより豊かで、十全で、強力なつながりを得ることができると説いている。
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