タイタニック号に乗船していた動物たちとは? わかりやすく解説

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タイタニック号に乗船していた動物たち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 09:40 UTC 版)

本項では、処女航海中に氷山と衝突して1912年4月15日に沈没したタイタニック号に乗船していた動物たちについて記述する。タイタニック号には、鳥類などが数多く乗船していた[1][2][3]。そのうち事故から生還したのは飼い主によって保護されて救命ボートに乗り込むことができた3頭の犬のみで、他の動物たちはタイタニック号とともに行方不明となった[2][3][4]。タイタニック号に乗船していた動物たちについてはさまざまなエピソードが語り伝えられ、それらを題材としたフィクション作品も存在する[2][4][5][6][7][8]


注釈

  1. ^ ヴァイオレット・ジェソップは当時24歳で、救命ボート16号艇で生還を果たした。ヴァイオレットは1916年11月12日にブリタニック号に乗船していて触雷事故に遭遇したが、重傷を負いながらも生き延びている。
  2. ^ TIME.comの特集記事(2012年4月11日付)によれば、ウイリアム・カーターは犬を心配する子供たちに「大丈夫だから」と言い聞かせた上で救命ボートに乗せたという。
  3. ^ TIME.comの特集記事(2012年4月11日付)によれば、ジョン・ジェイコブ・アスター4世夫妻はエアデール・テリアを2頭連れていたという。
  4. ^ a b タイタニック号を脱出したマーガレットは、事故で父と死に別れて保護者のいなくなった幼いナヴラティル兄弟の面倒をカルパチア号の船内で見ている。
  5. ^ ウォルター・ロード英語版の『タイタニック号の最期』(en:A Night to Remember (book))などでは、孫逸仙の犬種を「」としている。
  6. ^ 救命ボート3号艇は、タイタニック号の右舷側から海に降ろされたボートだった。右舷側で乗客の誘導を担当した1等航海士ウィリアム・マクマスター・マードックは男性に対しても比較的寛大に対応し、ボートの定員に余裕がある場合はその乗船を許可していた。
  7. ^ ヘレンと夫ディッキンソンはともに救助された。同年12月8日にヘレンは男の子を出産したが、その子はわずか2日後に死亡した。ヘレンとディッキンソンの結婚生活は、1916年1月に離婚という結末を迎えた。ヘレンは離婚後わずか3か月後の1916年3月16日に、自ら生涯を終えた。皮肉なことに、彼女の死亡記事を伝えた新聞の同じ紙面には、かつての夫ディッキンソンが3回目の結婚をしたという記事が掲載されていた。
  8. ^ a b アンの他にタイタニック号の1等船客で死亡した女性は、アイダ・ストラウス(事故当時63歳、夫のイジドー・ストラウスと運命を共にした)、エディス・エヴァンズ(36歳)、ベッシー・アリソン(25歳)とその娘ロレーヌ(2歳)である。
  9. ^ Encyclopedia Titanicaによる遺体収容者一覧には、アン・エリザベス・アイシャムに関する記述は見当たらない。同ウェブサイトの彼女自身の項目でも、「遺体未発見」の旨の記述がある。
  10. ^ 細野の曾孫にあたるこの女性は、関の旧知の仲間でもあった。偶然の機会に彼女が細野の曾孫であることを知った関は、彼女をストーリーテラーとして作中に登場させた。『タイタニックの犬ラブ 氷の海に沈んだ夫人と愛犬の物語』の最後で、関は彼女に対する謝辞を述べている。
  11. ^ 実際のアン・エリザベス・アイシャムは当時50歳の未婚女性であったが、作中のアントワール・ニコラシカは当時54歳の未亡人という設定である。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j ペレグリーノ、pp. 66-69.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p タイタニック号に乗っていた犬たち wanwans 2014年3月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i Titanic: The Forgotten Passengers slideshare.net 2014年3月24日閲覧。(英語)
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t The Canine Casualties of the Titanic Disaster TIME.com 2014年3月24日閲覧。(英語)
  5. ^ a b c d e f g h i Ann Elizabeth Isham Encyclopedia Titanica 2014年3月24日閲覧。(英語)
  6. ^ a b タイタニックの犬ラブ 氷の海に沈んだ夫人と愛犬の物語 ハート出版ウェブサイト、2014年3月24日閲覧。
  7. ^ a b 関、pp. 3-5.
  8. ^ a b ロード、pp. 234-235.
  9. ^ a b c d e f g h Georgiou 2000, p. 18.
  10. ^ a b Davenport-Hines 2012, p. 174.
  11. ^ Lynch 1992, p. 100.
  12. ^ a b William Ernest Carter Encyclopedia Titanica 2014年3月24日閲覧。(英語)
  13. ^ a b c d e ロード、pp. 7-8.
  14. ^ John Jacob Astor Encyclopedia Titanica 2014年3月24日閲覧。(英語)
  15. ^ a b Margaret Bechstein Hays Encyclopedia Titanica 2014年3月24日閲覧。(英語)
  16. ^ a b c Pets Who Sailed on the Titanic”. lostandfond.co.uk. Lost and Fond. 2012年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年3月19日閲覧。
  17. ^ “Two Boys made Orphans by Disaster”. United Press, Gazette Times: pp. 1. (1912年4月20日). https://news.google.com/newspapers?id=ecIwAAAAIBAJ&sjid=QGYDAAAAIBAJ&pg=4883,4643177&dq=margaret+hays&hl=en 2012年3月20日閲覧。 
  18. ^ a b c d e f Elizabeth Jane Anne Rothschild Encyclopedia Titanica 2014年3月24日閲覧。(英語)
  19. ^ ペレグリーノ、p. 289.
  20. ^ a b c Eaton & Haas 1999, p. 234.
  21. ^ a b c d Helen Bishop Encyclopedia Titanica 2014年3月24日閲覧。(英語)
  22. ^ a b Clarence Bloomfield Moore Encyclopedia Titanica 2014年3月24日閲覧。(英語)
  23. ^ a b c d e Even the Canary Had a Ticket 2014年3月24日閲覧。(英語)
  24. ^ a b c バトラー、p. 120.
  25. ^ ロード、p. 93.
  26. ^ バトラー、p. 267.
  27. ^ Martin Rothschild Encyclopedia Titanica 2014年3月24日閲覧。(英語)
  28. ^ バトラー、p. 102.
  29. ^ a b c d バトラー、p. 335.
  30. ^ Description of recovered bodies Encyclopedia Titanica 2014年3月28日閲覧。(英語)
  31. ^ 関、pp. 10-14.
  32. ^ 関、pp. 128-132.
  33. ^ 関、pp. 133-137.
  34. ^ 関、p. 16.


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